バー禁煙で効果あり(米国カリフォルニア州)。 従業員らの健康向上。 カリフォル
ニアではバー禁煙法の施行 (1998.1.1)によって、たばこの煙にさらされて仕事をしてい
た人の健康状態が、わずか1、2か月 で、目立っ て向上してい ることが、医学専門家の
調査で明らかとなった。 カリフォルニア大サンフランシスコ医学大学院の研究チーム
が、12月9 日付米医学協会誌で発表したもので、無作為抽出した53人のバー テンダー
を対象に、禁煙法発効1か月前と、発効後1―2か 月後に問診および呼吸機能テストを
行った。 法発効前の職場(バー)では週平均28時間たばこの煙にさらされていたが、 発効後は同2時間に激減した。 法発効前はインタビューを受
けたバーテンダーの74% が、せきや、のどがぜいぜいするなどの 呼吸障害を訴え、77%は目、鼻、のどなどがヒ
リヒリするなどの症状があ った。 しかし、バーが禁煙になった1、2か月 後にインタ
ビューした時には、呼吸障害を訴えていた人の59%が症状がなくなり、目、のどなど の
炎症は80%の人が解消さ れていた。 機械を使った呼吸テストでも、顕著な向上が見られ
た。 同研究チームは、職場や家庭から煙を追放することは、 短期間で表れる健康向上
に加え、肺がんや心臓血管病などの健康リスクを減らす ことにもつながると、 禁煙環境
の重要性を 指摘している。 Copyright(c) 1998. Yomiuri America, Inc.
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