温故知新

歴史から学ぶ現代政治

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NO.14  ローマ滅亡の日まで後211日

ローマ帝国が帝国を築く前、まだ都市国家だった頃の話。 紀元前390年、ローマ国最大の危機が起きた。

ケルト人によって侵略され、絶滅の危機にさらされた。 ローマ人はカピトリーノという小さな丘、美術館ぐらいしか建てられない小さな丘一つに篭城するまで追い詰められた。

ガミラス人に攻撃された地球のような状態で、ローマ滅亡まで後、何日。 急げヤマトよ、イスカンダルへ。

その小さな丘に立てこもることが許されたのは若者とその妻子だけ。 貴族、政治家と言えども老人は立てこもることは許されず、侵略者によって殺された。

(しかし、今はアイルランドにいるケルト人がその頃はイタリア周辺に住んでいたとはねえ。その後、ずいぶんと追いやられたものです。)

翻って今の日本。

http://www.hirake.org/kini/portal/concept2.html

日本の失業率は5%。 しかし若者はそれより2倍高い10%。 しかも高卒者の失業率は50%。 若者は年金を支払うだけ損をする仕組みになっている。

日本は若者が老人の犠牲になっている。 なぜローマと違うのか。 それは日本の老人がボケているのではない、日本の若者がボケているからだ。

20代前半の若者の投票率は35%。 60,70代は78%。 日本の若者はボケだから、政治的にいくら虐待されても文句を言わない。 投票しない。

「若者に意思はありません、意思を他人に預けます、誰かが好きに決めてください」

どの政党が自分たちに有利なのか判断できない。 少しでも有利なほうを選べば良いのに、判断できない。

危機を感じる本能がなくなっている。

 


NO.13  ターミネータ3、マトリックス・リローデッド、マイノリティレポート、ウォーゲーム

今回の話は温故知新、歴史の枠を超えて考古学かな?

映画「ターミネータ」(主演:アーノルド・シュワルツネッガー)も、「マトリックス」(主演:キアヌ・リーブス)もコンピュータが人間を支配する世界の話。

ターミネータでは、一旦はコンピュータが人間を支配するが、人間がジョン・コナーという指導者を得て支配をほぼ取り戻す。

マトリックスは完全にコンピュータが人間を支配している。

コンピュータシステムが人間を滅ぼそうとする映画を見たのは「WAR GAME」が最初だった。アメリカが核弾頭ミサイルシステムを高知能コンピュータに管理させる。コンピュータはゲームをやりたいという単純な理由で核戦争を引き起こしそうになる、という映画だった。

ターミネータ2では、「エンジニアが仕事や興味本位で無邪気に作ったシステムがやがて人間を滅ぼす。」、技術進歩の危険性を訴えるテーマに戦慄した。映画を見た後、しばらく放心状態になった。

人類は猿から進化して、アウストラロピテクス、ネアンデタール人からホモサピエンス(人類)となった。今はネアンデタール人も絶滅し、ホモサピエンスしか残っていない。進化では脳の大きなものが生き残り、小さいものは淘汰された。

しかし、ホモサピエンスになってから現代まで我々の脳の体積は増えていないのである。人類の生物学的進化は止まっている。

しかし現代、すさまじい速度で脳を巨大化しているものがある。それがコンピュータシステム。

メモリチップは3年で4倍に高度集積化している。家庭向けCPUのクロックは10年前の50倍になった。現代はグリッド・コンピュータが研究されている。インターネットで家庭向けのコンピュータ同士を接続して、スーパーコンピュータ並の性能を出させようとしている。

考古学から温故知新すれば、人類はコンピュータシステムに淘汰されても不思議ではない。

 

映画「マイノリティレポート」(主演:トム・クルーズ)の世界のように、人間のプライバシーが完全にコンピュータシステムに支配される世界は遠い話ではない。

今でも誰がどこにいるか半径200mの範囲で探知できる。誰の携帯電話がどこの基地局と通信しているのか電話システムは知っている。その基地局の半径200m以内にその持ち主はいるのである。

電車の駅の改札で定期やカードを通せば誰がどの駅で乗ってどこで降りたかもコンピュータシステムはわかっている。

企業はこれらの情報を商売に利用しようと常に研究しているが、一般人はプライバシがなくなっていく。



NO.12  石原莞爾(いしはらかんじ)の「世界最終戦争論」

石原 莞爾(いしはら、いしわらかんじ)は太平洋戦争当時の陸軍師団長。

今、雑誌モーニングの「ジパング」(からぐちかいじ著)と雑誌ヤングマガジンの「国が燃える」 (本宮ひろし著)の、どちらも木曜日発売の雑誌に石原莞爾が出てくるので頭が混乱します。

石原 莞爾は関東軍参謀として、1931(昭和6)年、満州事変を立案・実行し、成功に導く。その後、二・二六事件の鎮圧に活躍する。師団長まで出世するが東條英機総理大臣と対立して退役。

退役後、「世界最終戦争論」を発表。その内容は「日本を中心とする東洋とアメリカを中心とする西洋の最終決戦が行なわれ、その最終戦争によって世界は統一され戦争がなくなる」というものです。

この「世界最終戦争論」だかを今のアメリカ海軍学校でも教えているらしい。

日本にいるアメリカ人の英語の先生は軍隊あがりが多いのだが、その一人に「石原 莞爾を知っているか?」と質問された。アメリカ海軍学校で石原 莞爾の、「世界最終戦争論」を勉強させられたそうだ。

「世界最終戦争論」って今でも通用する内容なんだろうか?

よく知らないけど。

「世界最終戦争論」ではなくてもう一つの著書「国防論」だったかもしれない。

「国防論」は満州の地政学的重要性を説いた論文。

アメリカでは大学生の学費を軍が補助する制度がある。卒業後には数年間入隊する仕組みになっている。ある英語学校の先生はほとんどその制度で大学を卒業していた。


NO.11  一利を興すは一害を除くにしかず、一事を生かすは一事を減らすにしかず

世界史上最大の帝国であったモンゴル帝国(蒙古帝国)は成浩思汗チンギス・ハン(ジンギスカン)が開きました。版図はモンゴルから中国(元王朝)、南ロシア、イランまで及び、ユーラシア大陸で残ったのは西欧とインドのみ。インドもその後、モンゴル帝国の流れを汲むムガール帝国となりました。ムガールの語源はモンゴルです。

耶律楚材(ヤリツソザイ)は二七歳でチンギス・ハンの宰相となり、三十余年、モンゴル帝国の群臣を仕切って「一利を興すは一害を除くにしかず、一事を生かすは一事を減らすにしかず」という言葉を残しました。
功名心にかられて何か新しいことをしようとするより、今ある弊害の一つでも減らす方がどれだけ素晴らしい効果をあげるかわかりません。
また、未知の新しいことを手がけるより、今ある雑事を省くことの方が大切だということです。

私のサイトの掲示板で、少子化問題の以下の投稿がありました。
>私はこの調査地である出雲市に住んでいます。
>この不況下ではお金や手間のかかる子育ては益々、敬遠されるでしょう。
>我が家でも、苦労して大学を出したものの就職がないという厳しい状況に直面しました。
>
>昔なら放っておいても子どもが育ったのですが、今は、保護者も大変です。
>PTA活動、子ども会活動、スポーツ少年団、神社の祭りなど、土日もなく子どもにつきあわなければなりません。


なぜでしょうね。
昔より子供の数が減って大人一人あたりが世話する子供の数が減っているのに大人一人あたりの手間が増えている。
でも、PTA活動もスポーツ少年団もたぶん子供が大人に企画依頼したものじゃない。
大人が企画したものでしょう。
大人が余計なことをやりすぎているんでしょう。
それがわかっていながら、いやいや大人も参加している。

全ての組織は時間とともに肥大する。
組織は発展して仕事が次々と増えて成長しなければならない、
という無言の前提が、はるか昔から存在しています。

PTAやスポーツ少年団は会費をとる。
とるからには何かしないといけない。
そのうち専任者がでてくる。
専任者は会費を家計収入とします。
専任者はその会費をたくさん徴収したいために仕事をしているふりをしなければならない。
こんだけたくさんやってますよ、と見せなければならない。
すると次々と企画がイベントが生まれる。
会員みんなが巻き込まれていく。
労働組合が肥大化するのも、訳のわからない協議会や財団、官僚組織が肥大化するのも同じ理屈です。

組織をリセットして無駄なことをやめましょう。
子供には治安の良い広場や野山があればそれで済むはず。
子供達は自分で遊べます。

 

オリの中のめすゴリラは子供を産まない。

動物園のめすゴリラは生殖意欲をなくすそうです。息苦しさがそうさせるのか。

今の日本の少子化がそのものズバリ。息苦しいんですよ。




NO.10  臥薪嘗胆 勝ったアメリカですら忘れていない 呑気なのは日本だけ

臥薪嘗胆 アメリカですら忘れていない 呑気なのは日本だけ

臥薪とは、薪(まき)の上に寝転がること。
嘗胆とはキモ(内臓)をなめることです。
どちらも苦しいことのたとえです。

 中国の戦国時代末期、、呉国は越国と戦って敗れ、呉王は敗死。
後を継いで王となった夫差は父の無念を忘れないようにその日から薪の上で寝て、毎日痛みを感じることで越王(名前は勾践)への恨みを新たにしました。
数年後、痛みに耐え忍んで鋭気を養った呉王夫差の軍は越王の軍を打ち破りました。

越王勾践は処刑されそうなところ、呉の王族に大量の財宝を送り助命の活動をし、さらに講話の条件として越王勾践自身が呉王夫差の奴隷になるという屈辱的な条件までだしました。
これが功を奏し呉王夫差は越王勾践を許しました。

今度は逆に復讐に燃える立場になった越王勾践は、呉王夫差に受けた屈辱を忘れないために部屋に獣の肝をつるし、毎日それをなめ、肝の苦さを味わうたびに復讐の気持ちを思い出しました。

その20年ほど後、力を蓄えた越王勾践は再び呉の軍に打ち勝ち、呉王夫差は自害して果てました。
このようにして再度の復讐は成し遂げられたのです。

さて、第2次大戦でアメリカは日本に勝ちました。
そのアメリカで私が旅行したときの話です。

NY州の Rochesterの飛行場で航空ショーを見ました。
アメリカ,カナダ軍共同主催です。
第一次大戦のプロペラ機に始まり,第2次大戦の戦闘機、現代の落下傘部隊やF16,F18などの新鋭戦闘機、なんとステルスまで飛んできました。
あの形はこの世の飛行機とは思えない。


ゼロ戦も8機飛びました。模型ではなくて空を飛ぶ本物の飛行機です。さすがに当時のものではなくてレプリカ機でしょうけど。でも、もしかしたら本物かも。太平洋戦争当時のアメリカの戦闘機であるムスタングやカーチスP40、爆撃機B17もいっしょに飛んでましたから。

圧巻はゼロ戦8機とB17とムスタングで真珠湾攻撃を再現したところです。

ショーの名前は「トラ!トラ!トラ!」。太平洋戦争の開始となったハワイの真珠湾(パールハーバー)奇襲攻撃の映画のタイトルです。

真珠湾攻撃では、日本は当時の外務省の不手際によって開戦前に宣戦布告をアメリカ政府に渡せませんでした。そのため卑怯な奇襲と呼ばれてしまいました。

航空ショーの舞台である飛行場にハワイアンミュージックが流れる中、ゼロ戦編隊が飛んできます。

そして爆撃。
本物の爆弾は落としませんが、ショーの舞台である飛行場にあらかじめ爆薬をしかけておいて爆破させます。

飛行機と機関銃と爆弾の爆音が響き渡り、猛煙の中、ゼロ戦が次々と飛来して爆撃を繰り返します。

それをアナウンス付きで 延々と20分近くも演じるのです。
ここまでしなくてもいいだろう、と思うくらい見ていて怖い。現実感ありありのショーです。

いったい周りのアメリカ人はどういう気持ちで見ているのだろう。
もしここで「俺は日本人だ」と叫んだらリンチされるのではと思いましたよ。

しかし敵をやっつける所ではなくて、自分たちが痛みつけられたパールハーバー奇襲戦を再現するのはどういう意味か?

日本で言えば自衛隊が東京大空襲やヒロシマをショーで演じるようなものです。考えられませんね。
日本の世間は「戦災者の気持ちを逆撫でる愚行」として猛反対するでしょう。
アメリカではそんな理屈はないようです。

アメリカ,カナダ軍共同主催ですから、「アメリカだって敵襲されたことはあるんだ、だから軍費は必要だ」と言いたいのかもしれません。
未だに「Remember Perl Harber」は生きている。

勝った国ですら、やっつけられたことを忘れないでいる。
臥薪嘗胆、勝って兜の緒をしめよ。
逆に日本は、嫌なことは忘れてしまえ。

 



NO.9  孫子の兵法 百戦百勝は最善ならず、戦わずして勝つことが最善

孫子の兵法 百戦百勝は最善ならず、戦わずして勝つことが最善


戦えば勝ったとしても戦死者は出るし戦費は甚大。
戦わずして勝つことが最善である。
と兵学者の孫子は教えています。

これを実践したのがアメリカのレーガン大統領。
ミサイル撃墜衛星を多数打ち上げてソ連のミサイルを無力化する「スターウォーズ計画」を発表した。
技術的には不可能とする専門家も多かったが、その一方で「もしかしたらアメリカなら実現してしまうのでは」と恐れる意見もあった。

ソ連は対抗するため技術開発を続けるが経済が息切れして遂に崩壊。

レーガン大統領は元映画俳優。
不可能をあたかも可能であるかのように見せてしまう演技力の勝利ですか。
 

レーガンは曹操や諸葛孔明より偉い!
ソ連ほど巨大で,戦ったときの被害が大きい敵は歴史上他にあろうか。
下手に戦えば人類が滅亡してしまうのだから、三国志やモンゴル帝国やローマ帝国などの比ではない。
それを戦わずして勝ったのだからレーガンは偉い。
 
しかし、実はレーガンは当時から痴呆症だったらしい。
そんな相手に負けてしまったソ連って,、、。



NO.8  連環の計

三国志で有名な赤壁の戦い。
魏国が呉国と揚子江を挟んで水戦を行いました。

呉国の策士であるホウ統は、身分を隠して一介の軍事評論家として魏の陣営に赴きます。
魏国は著名な軍事評論家が来たのを幸い、ホウ統にコンサルタントをお願いします。

魏の曹操:「魏国は水戦に不慣れな兵士ばかりで船酔いに悩まされている。
何とか対策はないものか?」

ホウ統:「それなら舟同士を鎖でつなげば揺れがなくなる」

魏の陣営で討議:「舟同士を鎖でつないだら身動きがとれず、火をかけられれば全滅してしまう」
「いや、我々は風上に位置しているから敵は火計を仕掛けることは出来ない」

結局、魏は舟同士を鎖でつなぐ連環の計を採用しました。

しかし実はそれは呉国の策略。
季節によって風向きが逆転することを地元の呉国は知っていました。
そして舟が鎖でつながれ、風向きが逆転したタイミングで火計を仕掛けます。
魏国は大敗し、呉国攻略を諦めました。

この連環の計は今でも行われています。

敵国の軍隊を鎖につないで動けない状態にする。
マスコミや世論を煽動してその国の軍隊の行動を止めさせたり、軍隊そのものを放棄させます。
「軍隊を持つから攻撃されるのだ、軍隊を放棄すれば誰も攻めてこない」
「アメリカ軍が駐留しているから敵に攻められる、アメリカ軍がいなくなれば誰も攻めてこない」

この計略にかけられている国は、日本。
でも仕掛けている国はどこか?

中国かロシアか?
アメリカということもありえる。

「日本は軍隊を持つな。
日本は中国、ロシア、アメリカの3大国に戦いを挑んだ世界唯一の国、今はおとなしい顔をしているが、爆発したら怖い。
だから軍隊を持たせるのは危険。
そのかわりアメリカ軍が駐留する。
その費用は支払え。
アメリカにとって軍隊は公共事業の1つであり、大きな雇用対策。
日本はその費用を支払え」

誰が敵だか味方だか。
全部、敵かな。



NO.7  天下3分の計 イラクを3分割し米、英、ポーランド軍が統制
米政府高官は2日、イラクを3地域に分割して米、英、ポーランドの各軍がそれぞれ統制を主導する国際治安維持部隊の構想を明らかにした。
AP通信などが伝えた。
この構想はイラク戦争に反対した仏独露を排除しており、国連の参加も想定していない。
治安維持部隊で米英のほか、ポーランドが主導的役割を果たすのは、イラク戦争に戦闘部隊を派遣した「功績」によるものとみられる。

アメリカに除け者にされた仏独露は連合する可能性もある。
ポーランドは仏独とロシアの間に位置している。
ポーランドを重用するのは、仏独とロシアの間にくさびをいれて分断するための地政学的判断でしょう。

それと民族が大きく3つに分かれていることも理由でしょうが、3国鼎立の三国志のバランス感覚も参考にしているのでしょうか。
2つだと対立するが、3つだと互いに牽制しあってバランスがとれる。
ジャンケンと同じ理屈。

しかし、理にかなっているけどアメリカは強引ですね。

関が原の合戦の後で、家康が未だ豊臣家の家臣の立場であるにも関わらず論考行賞を独断して大名の移動や増封減封を自由にやった姿と、アメリカがだぶります。

戦争に参加した大名(国)に独断で論功行賞をするなんて、歴史の話だけかと思ったら現代でもあることなんですね。



NO.6  洛陽の大火 曹操の裁判 「消火を助けた者が犯人だ」
三国志の時代、曹操が漢王朝の宰相だった頃、都で火事がありました。
翌日、政庁で曹操は、
「昨日、消火を助けた者は右に、助けなかった者は左に並べ」と官僚に命令しました。
ほとんどの官僚が右に並ぶと、「消火を助けた者が犯人だ。
全員斬首!」
なんででしょう?

さて、現代の日本。
予算を使うばかりでロクに外交をしない外務省、
狂牛病を隠そうとした厚生省、
いろいろな官僚が汚職や職務怠慢で問題を起こしています。

ここにこんな記事があります。
>http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/colCh.cfm?i=t_yanai04
>
>『個人的に知っている外務省の官僚は教養もあり、人間的にも
>立派な人が多い。
>しかし、彼らも外務省という組織に戻ったとた
>ん大企業病患者になってしまう。
>組織風土というものは恐ろしい。
>

立派な人間が混ざっていても官僚組織は腐敗する。

ここで曹操の話に戻ります。

今、考えると斬首の理由はどうでもよくて、役に立たない官僚を玉石混合で捨て去る良い機会としたのですね。
少しは良い官僚が混ざっていても、一気に全部捨てた。
いちいち選別していては時間がかかり、その間に対抗勢力が邪魔しに来る。
だから玉石混合で一気に捨てた。

今の日本もそれぐらいの荒療治が必要かもしれません。

http://www.oh-kouhei.org/library/pdf/pres1014.pdf
イタリアは1992年、汚職にからんでいた国会議員400人を逮捕しました。



NO.5  陸奥宗光論 維新の志士 海援隊士から外務大臣になった人
「衆議院 静岡3区 保守新党 熊谷弘氏」
http://www.kumagai.ne.jp/report/index.html
に陸奥宗光に対する論があります。

陸奥宗光は幕末、坂本竜馬の下で海援隊にいました。
明治になって外務大臣になり、日英不平等条約を解消した人。

論文の内容

1)不平等条約がその後の日本の態度(戦争国家)を決めた。

2)現代は明治の日本ではない。
衰退期の日本である。
若々しい日本ではない。
まるで老年期を迎えたかのような精神状況にある日本なのである。



NO.4  イラク戦争で、日本は関が原合戦の小早川秀秋か

イラク戦争で、日本は関が原合戦の小早川秀秋か

小早川秀秋は豊臣秀吉の正室ねね(北の政所)の甥であり、秀吉の養子となった。
 1593年(文禄2)秀吉に実子、秀頼が生まれると小早川隆景の養嗣子に出され、隆景の隠居後、36万石を領する筑前国名島城の城主になる。
石田三成の19万石をはるかに上回る大国である。

 さて、秀家は関が原の戦(1600年〈慶長5〉)で、西軍に属していたが陰で東軍と組していた。
しかし戦が始まって、小早川軍は松尾山に陣取った後、動かない。
家康は松尾山の小早川秀秋に西軍の側面を突く様要請した。
しかし秀秋には三成からの誘いもあり、どちらにつくか悩み、兵を動かさなかった。

業を煮やした家康は秀秋のいる松尾山へ発砲を放った。
この家康の威しに驚いた秀秋は、とっさに西軍の大谷吉継に対する突撃命令を下した。
小早川隊は雪崩のように大谷隊に襲いかかり、これで西軍の命運は尽きた。
小早川隊は発砲した家康に対して刃向かうどころか、これにびびって家康に味方するほうに回ったのである。

このとき小早川秀秋の年齢は19歳。
まだ小僧であった。


さて、第2次大戦後、マッカーサーは「日本の精神年齢は14歳」と言った。

今回のイラク戦争で、開戦の1週間前、小泉総理はアメリカに反対するのかアメリカを支持するのか国民に対して明確に示さなかった。

そんなときに北朝鮮が対艦ミサイルの試射を行なった。
その後、日本国内に危機感が生まれ、「今、アメリカを支持しなければ北朝鮮の脅威を抑えることはできない」というアメリカ支持の声が大きくなった。
アメリカのミサイル防衛網を積極的にサポートする声も出てきた。
結局、日本はアメリカ開戦の支持に回った。


実は北朝鮮はアメリカとつながっていて、アメリカに依頼されて対艦ミサイルの試射を行なったのではないか、と疑う気にもなる。

ミサイル1発打たれて日本はびびって、アメリカ支持を決断したのか。

 



NO.3  現代の芸能人は徳川家康以上のパワーを持っている
現代の芸能人は徳川家康以上のパワーを持っている


日本の歴史を変えた関ヶ原の合戦で東軍は10万人でした。

しかし今は、芸能人一人一人のホームページが1日に7000アクセス、1ヶ月で延べ21万アクセス、1年間で250万アクセスです。

重複があったとしても、実際の読者は10万、20万は超えているでしょう。

芸能人の方が反戦キャンペーンや政治メッセージを投げれば反響を呼びます。

現代は芸能人一人一人が、日本の歴史を変えた関ヶ原の合戦並みの動員力、影響力を持つ時代なのです。


詳細
http://www.hirake.org/kini/portal/concept.html#geinou





NO.2  日本の食料自給率&豊臣秀吉の鳥取攻め
儲かるからといって何やってもいいんだろうか。

こんな話しがあります。

豊臣秀吉が鳥取城を攻撃した手口です。

秀吉が鳥取城を攻める前、商人を使って鳥取市街の米を高値で買い上げました。


高値で売れるので城の台所番まで城中の米を売ってしまった。
安いときに買い戻して利益をあげようとしたのです。


しかし、その前に秀吉が攻めこんできて、城を取り囲んで兵糧攻め。

城中の米は既に売ってしまったから落城です。
金はあっても米はなし。

そして陥落してしまえば鳥取城が貯めこんだお金も、秀吉のものです。


今の日本はご先祖様と同じ間違いをしていないだろうか。


また、今は円安になりそうですが、それでも30年前から比べれば3倍も円高です。

円高になって、国内農業が壊滅して、 日本中が物質生産一色のアンバランスな国になった。


儲かるからといって、農業を捨ててモノ作り一辺倒に走った日本。
私には豊臣秀吉(羽柴秀吉)の鳥取城攻めがダブリます。


自動車や電機製品や産業機械が売れるからといって、誰もが農業を捨ててモノ作りに走った日本。
状況が変わって、兵糧攻めにあったら、あっというまに陥落です。

別にどこかの国が策略しているわけではありませんが、歴史の罠に日本がはまっていませんか。

いや、それよりも日本人自身がお調子に乗りすぎたのでは。
経済状況は変化するものです。
一時の勢いで討って出るより、自重が必要です。

日本は食料自給率を重要視すべきです。



NO.1  敵国占領におけるアメリカとモンゴル帝国の比較
週刊朝日 平成15年4月11日号 連載コラム「堺屋太一の 時の正夢」
「アメリカはモンゴルに優れるか」
のリンクです。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/7553/keikoku.html





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