NO.6  洛陽の大火 曹操の裁判 「消火を助けた者が犯人だ」
三国志の時代、曹操が漢王朝の宰相だった頃、都で火事がありました。
翌日、政庁で曹操は、
「昨日、消火を助けた者は右に、助けなかった者は左に並べ」と官僚に命令しました。
ほとんどの官僚が右に並ぶと、「消火を助けた者が犯人だ。
全員斬首!」
なんででしょう?

さて、現代の日本。
予算を使うばかりでロクに外交をしない外務省、
狂牛病を隠そうとした厚生省、
いろいろな官僚が汚職や職務怠慢で問題を起こしています。

ここにこんな記事があります。
>http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/colCh.cfm?i=t_yanai04
>
>『個人的に知っている外務省の官僚は教養もあり、人間的にも
>立派な人が多い。
>しかし、彼らも外務省という組織に戻ったとた
>ん大企業病患者になってしまう。
>組織風土というものは恐ろしい。
>

立派な人間が混ざっていても官僚組織は腐敗する。

ここで曹操の話に戻ります。

今、考えると斬首の理由はどうでもよくて、役に立たない官僚を玉石混合で捨て去る良い機会としたのですね。
少しは良い官僚が混ざっていても、一気に全部捨てた。
いちいち選別していては時間がかかり、その間に対抗勢力が邪魔しに来る。
だから玉石混合で一気に捨てた。

今の日本もそれぐらいの荒療治が必要かもしれません。

http://www.oh-kouhei.org/library/pdf/pres1014.pdf
イタリアは1992年、汚職にからんでいた国会議員400人を逮捕しました。


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