NO.8  連環の計

三国志で有名な赤壁の戦い。
魏国が呉国と揚子江を挟んで水戦を行いました。

呉国の策士であるホウ統は、身分を隠して一介の軍事評論家として魏の陣営に赴きます。
魏国は著名な軍事評論家が来たのを幸い、ホウ統にコンサルタントをお願いします。

魏の曹操:「魏国は水戦に不慣れな兵士ばかりで船酔いに悩まされている。
何とか対策はないものか?」

ホウ統:「それなら舟同士を鎖でつなげば揺れがなくなる」

魏の陣営で討議:「舟同士を鎖でつないだら身動きがとれず、火をかけられれば全滅してしまう」
「いや、我々は風上に位置しているから敵は火計を仕掛けることは出来ない」

結局、魏は舟同士を鎖でつなぐ連環の計を採用しました。

しかし実はそれは呉国の策略。
季節によって風向きが逆転することを地元の呉国は知っていました。
そして舟が鎖でつながれ、風向きが逆転したタイミングで火計を仕掛けます。
魏国は大敗し、呉国攻略を諦めました。

この連環の計は今でも行われています。

敵国の軍隊を鎖につないで動けない状態にする。マスコミや世論を煽動してその国の軍隊の行動を止めさせたり、軍隊そのものを放棄させます。

「軍隊を持つから攻撃されるのだ、軍隊を放棄すれば誰も攻めてこない」
「アメリカ軍が駐留しているから敵に攻められる、アメリカ軍がいなくなれば誰も攻めてこない」
「軍隊を放棄すれば敵は攻めてこない。」「アメリカ駐留軍を追い出せば敵は攻めてこない」

この計略にかけられている国は、日本。

理屈はバカげていますね。でも何度も宣伝されて刷り込まれるといつのまにか信じてしまう。

情報戦は怖いものだ。

この計略を仕掛けている国はどこか?

中国かロシアか?
アメリカということもありえる。

「日本は軍隊を持つな。
日本は中国、ロシア、アメリカの3大国に戦いを挑んだ世界唯一の国、今はおとなしい顔をしているが、爆発したら怖い。
だから軍隊を持たせるのは危険。
そのかわりアメリカ軍が駐留する。
その費用は支払え。
アメリカにとって軍隊は公共事業の1つであり、大きな雇用対策。
日本はその費用を支払え」

誰が敵だか味方だか。
全部、敵かな。



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