水島新司の野球まんがBest9　

南波高校->東大->阪神

変化球なしの直球１本。甲子園球場のホームベースから遠投して甲子園球場のスコアボードを超えて、なおかつセンターポールの旗が球の風で旗めきます。時速200km/hは出ているでしょう。そして速い以上に重い。木製バットでは当ててもボキボキ折れます。

「今日もボキボキ行くでえ」

高校２年生のときに中日ドラゴンズと練習試合をした時、後に名球会入りした谷沢健一をもってしても、球が速くて見えなかった。

常に全球全力投球。それを２日連続で延長１８回を投げとおすスタミナ。

好投手は多々あれど、この漫画が一番好きだし、山田太郎も木製バットでは打てまい。

明訓高校->西武

野村克也をモデルに捕手を通じて野球の奥深さを描いたキャラ。

南波高校

片目片腕のスラッガー。片手で居合抜き打法。南波高校の４番打者。実力で選べばメッツの選手や犬飼武蔵だろうが、彼らは所詮ザコキャラ。丹波 左門次はメインキャラ。

明訓高校->オリックス

日本の野球まんが史上初めて守備のおもしろさ、いぶし銀のプレーの素晴らしさを表現したキャラ。モデルは誰だろう？中日の高木守道か

明訓高校->ダイエー

文句無し。飛距離とパワーは水島まんがナンバー１。

巨人学園

真田忍者軍団の子孫。俊足強肩。抜群の運動能力。でも野球をやったことがなかったのでルールを知らない。そこで起きるハプニングが笑える。３塁を守っているとき、三遊間ライナーにグローブを投げつけて撃墜する。「え、いけないの？」

南海（ダイエー）

打撃は文句無し。守備に難アリ。本当はDHぐらいがいいんだけど。

オープン戦で藤村 甲子園からホームランを打ってます。

選手兼球団オーナー。オーナーとしてアイデアマン。

よく知らないんだけどね。ほかにいなくて。微笑君はザコキャラだし。

慶応大学（藤村との対決で再起不能の骨折 ）

藤村 甲子園の大学時代に対決したスラッガー。投手ｖs打者の対決では水島漫画で最高の対決です。

活躍は大学一年間だけでしたが、山田太郎の次に続く強打者ではないでしょうか。

同時代の「男一匹ガキ大将」の影響を受けたというか意識している、水島まんがでは珍しい野球まんがです。

三年生夏の甲子園決勝で延長１８回で翌日再試合。その再試合も延長１８回で決着がつく大激戦。最後は脇役キャラが打った投手ゴロを投手が負傷の為にエラーして決勝点が入る、というリアルな設定。渋い！

主人公がサヨナラホームラン打つような漫画とは違う。

現実の甲子園名勝負を語れば、実際の名勝負の中にこの漫画の決勝戦が出てきてもおかしくない。そう思えるほど思い入れのある漫画です。