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野球博物館のあるクーパースタウンにはバッティングセンターがありました。
アメリカでは硬球かと思ったのですが、実は日本製の軟球でした。KENKOと書いてある。
アメフトみたいな顎のガードが付いたヘルメットをかぶらされます。
また投球速度を測る機械があって、みんな挑戦してました。
記録をみると15歳の女の子が100km/h投げています。
これは大したものですよ。野球経験者と思える兄さんが
目の前でドカンドカン投げていましたが、それで100km/hですから。
みんな大リーグ式の投げ方してますね。
 
 見ていて日本式の投げ方と基本的な違いがついに分かりました。
大リーグの投手は日本のプロと較べると上半身だけの手投げで
素人が投げているように見えませんか。
でも理屈の違いだったようです。
野茂や広島の大野、巨人の堀内など日本的な投げ方というのは、
ボールを一旦、膝下まで降ろし、一番遠くに置いてから、
そこから引っ張り上げだんだん加速をつけていく投げ方です。
それに較べてアメリカ式は、弓のようにブンと胸を張り、
その反動で 投げ返すのです。
 ロッテの伊良部はアメリカ式のようですね。
 
ビデオを見ると40年前はアメリカも今の日本式で投げていたようです。
日本の野球技術の元はその頃にありますね。
その時代にせっせと大リーグの打撃フォームや投球フォームを研究して 取り込んだようです。
打撃フォームもその頃の打撃の神様と呼ばれたTed Williamsのものを 取り入れ、
今でも影響が残ってますね。
今のアメリカ式は日本に来る助っ人たちを見ても分かるように、 テークバックがありません。
大リーグ式はグリップの位置から一気に振り出します。
日本式はグリップの位置から一旦後ろに 引いて反動をつけてからスイングします。
 
日本は40年前からその後は輸入するよりも日本独自で磨き上げ、
その間に大リーグのフォームは変化していきました。

 
 遣隋使や遣唐使と同じですね。
今の日本の漢字の音読みはその頃の古代中国式で、
今の中国語とはかなり違います。
会社の組織形態にも同じ事が言えるかも。
日本がアメリカ的大量生産向けの大型組織を模倣し,
世界一効率的な大企業にまで仕上げているうちに、
アメリカではSOHO(Small Office Home Office)と呼ばれる個人や小企業が
技術開発や情報産業の主体となってきている。
 


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