日本とアメリカの技術者はどちらが多くもらっているだろう。
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その結果、エンジニアは仕事が高度でハードな割に報われない。下手すれば根暗で地味な職業ともいわれてしまう。
しかし、アメリカではプロ野球選手と同じ派手な職業なのだ。個人で会社と交渉し、実績があれば給料をつり上げ、不満があれな他所に移る。いざとなれば自分で会社を興す。事務職とは給料も立場も違う、ハイリスク/ハイリターンの派手な職業なのである。
営業職も同じこと。出来高払いの割合が日本より高い。
ではもう少し構造を解析しよう。
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雑用が多い理由
日本では技術者が雑用をこなすことが多い。部品の発注から納期の確認,書類の作成,備品の管理まで行う。そのようなことは事務職にも出来ることなのに。なぜそれを技術者に行わせるのか。技術者は直接の担当者なので他人に任せるよりも効率がよいからである。しかし、本当は技術者の賃金が安いからである。
事務職の賃金を1,作業効率を1とし、技術者の賃金を事務職に比べて3割増し、効率は1.5倍とすると,会社が支払う経費は事務職にやらせた場合は1.0,技術職にやらせた場合は1.3である。「それなら技術者にやらせたほうが安くて早い、やらせてしまえ。」ということになる。これが、技術者の賃金が2倍なら事務員に担当させるだろう。
時間内賃金 | 効率 | 所要時間 | 会社の経費 | |
事務職 | 1.0 | 1.0 | 1.5 | 1.5 |
技術者 | 1.3 | 1.5 | 1.0 | 1.3 |
高賃金技術者 | 2.0 | 1.5 | 1.0 | 2.0 |