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 「なぜドジャースを選んだのか。」と記者に聞かれて野茂は 「他球団にはオマリー会長」がいなかった、と答えた。 このドジャースのオーナーであるオマリー会長とはどのような人物なのか。
 彼の父親が初代オーナーで、ドジャースはその頃から開拓者精神溢れるチームで、 人種差別を越えて初めて黒人選手をMLBに入れたのも、初めて東部から西海岸に移動したのも ドジャースである。
 今でもドジャースは最も国際化が進んだチームで、野茂を含めてアメリカ国籍外選手が50%を占めるそうだ。 アメリカ、メキシコ、ドミニカ、日本の先発投手で組んだInternational Rotationは有名。 抑えに韓国の朴投手もいる。
オマリー会長は国際化をいろいろ考えているらしく、野茂も朴も欠かせない選手だそうだ。
 
 話は飛ぶが、アメリカにはやはり開拓者精神に溢れる人が多い。
CPUのザイログ社を作った人は,その後会社をやめてゼロからアンガマンバス社(LANで有名)を作った。ところが、今度、「インターネットは絶対に滅びる。」といってまた会社を飛び出し、再びゼロからATMの会社を作るそうだ。これだけ普及したインターネットに対抗しようというのだから大した物だ。相当な歳なのによくやる。
 
 ところがもっとすごいのがいて、電話の自動交換機を作ったのは
電気をまったく知らない葬儀屋さんだった。
自動交換機というのは電話機のダイヤルをまわすと相手につなげてくれる装置のこと。
 
それ以前,昔は電話局に電話して交換手を呼びだし、「どこどこにつないでくれ。」と依頼し,
交換手は電話線のジャックを相手先のジャックにつないでいた。
 
 ある日、順調だった葬儀屋さんの仕事が突然、お客が来なくなった。
調べてみると,電話交換手がライバルの葬儀社に買収されていた。葬儀の注文は全てライバル会社に回されていた。
怒った葬儀屋さんは,そんな仕組みはぶち壊してやる,といって自動交換機を作ったそうだ。
 相手を訴えるならわかるが、素人が自動交換機を作ろう、というのはすごい。


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