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シェイスタジアムには地下鉄で行こう

(2000.06.24)

ブレーブスの問題児、ジョン・ ロッカー投手はニューヨーク.メッツのシェイスタジアムに向かう地下鉄7号線に対して、こう発言した。

「まるでベイルートにでもいるような気分になる。隣のガキは髪を紫に染め、また隣にはエイズ患者。さらに隣には4度目の出所を終えたばか りのヤツがいて、その横には20歳で4人の子持ちの母がいる」と酷評していた。

当然、ニューヨーク市民は怒った。しかし、このロッカー投手。それに対して、「オレはタクシーや バスは使わない。地下鉄7号線でシェイ スタジアムに行くつもり。いまから楽しみだ」と言い返し、挑発した。

これに慌てたのがニューヨーク市長のジュリアーニ氏。大リーグ コミッショナー事務局に緊急連絡。同投手の地下鉄利用を止めさせるよう申し出た。

またニューヨーク市民に対しても「彼の発言に怒る権利はあっても、彼を傷つけたり、他人を危険に巻き込んだりする権利はだれにもない。球場の内外を問わず、ロッカー氏に危害を加えようとする人間は、容赦なく犯罪者として逮捕される」と牽制している。

表現がはっきりしてよく意味がわかるコメントです。

このジュリアーニ市長のラジオ番組を聞いたことがある。ニューヨーク市の視聴者から苦情が来て、例えば「レストランを経営しているんだが、前に不法駐車が多くて困る」。すると市長が「はい、担当の人に向かわせます。」とその場で約束する。こうやって数件裁いていく。日本の何やっているかわからない政治家さん、人気取りかもしれないけど、こうやって仕事していることをアピールするのは良い方法じゃないですか?

日本の政治家と違うなあ、と思ったのは発言がはっきりしていること。

ニューヨークに野犬が多くて市長はそれを処分しようとした。すると動物愛護協会からクレームがきた。それに対して市長はラジオでこう発言した。「人間と動物とどっちが大切か。私は人間を取る。」 私にも聞き取れる分かりやすい英語ではっきりと表現している。YESかNOかはっきりしている。日本の政治家も理解しやすい表現で白黒はっきりと言って欲しいものです。

一般に日本の政治家の発言は意味不明で、そのままでは記事にできないといわれてます。


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