もしあなたが政治家ならどうする?
あなたが政治家だとします。選挙に立候補します。
選挙が始まるまで、有権者に演説したり座談会を開いて話が出来ます。
そしてあなたの説得力で、出合った人の半分を自分の支持者にできる、とします。
しかしお金も時間も限られているので選挙前に1万人までしか話ができない、とします。
では、その1万人をどんな有権者に絞込みますか?
60-70歳代の有権者は80%が投票所に行きます。
20歳代の有権者は30%が投票所に行きます。
つまり60-70歳代の有権者1万人に演説すれば80%の半分で4000票を獲得します。
20歳代の有権者1万人に演説すれば30%の半分で1500票を獲得します。
となれば、お金も時間も限られているあなたは60-70歳代の有権者1万人に演説するでしょう。
あなたは60-70歳代の支持に助けられて当選しました。
あなたは支持してくれた有権者の為の政治をします。
となれば老人のための政治を行うのがスジです。
その結果、若者は無視されます。
現実、日本の失業率は5%。全世代の平均は5%です。
しかし20代前半の若者の失業率は倍の10%。
老人の失業対策が優先され、若者は無視されています。
国民年金も、若者は支払うだけ損する仕組みです。その分、老人は優遇されます。
なんでこうなるのか?
若者が投票しないからです。
何を言っても選挙所に行かない若者を相手にしても無駄というもの。
政治家が若者を相手にしないのも仕方ないですね。
でも若者の投票率が高ければこの状況は変化します。
若者の為の政治が行われます。
これは数の論理です。
政治家の道徳の問題ではありません。
自然の摂理です。
若者はその辺を理解し、若者のために投票しましょう。
若者の為の政治とは
若者の為の政治とは、つまり未来の為の政治です。
今苦しくても20年後は豊かになる。自分たちが一家の大黒柱になる頃は豊かになる。
それを目指すのが若者の為の政治。
逆に老人の為の政治とは、老人たちが生きている間、老人たちが社長や役員を勤めている間、あと数年間は何とか持たせる政治です。将来に禍根を残しても問題を、引退するまでここ数年間先送りすればいい。
今の日本は「若者の政治」それとも「老人の政治」?
不良債権処理も抜本的解決をしないで先送りしてますね。
年金も財政赤字も抜本的改革を問題を先送りしてますね。
今の日本は「老人の政治」です。
しかし、投票するのは老人であり、若者は投票しない。
やはり国民の意識が政治になってます。
政治家に悪口言っても無駄
悪口を言いたい悪い政治家なら落選させればいい。
しかし悪い政治家が好きな有権者がたくさんいれば、悪い政治家は当選します。
その政治家が引退しても、有権者が相変わらず悪い政治家をお好みなら、悪い政治家がまた当選するでしょう。
悪口を言いいたくなるほどの悪い政治家が存在するのは有権者の責任です。
有権者は有権者同士、説得しあいましょう。
「なんであんな政治家を当選させたのか!、こっちの政策の候補に投票せよ」ってね。
有権者はどんなタイプの政治家が好きか? それが日本を決めます。
政治家は不要?
政治家がいなければ予算や外交、内政はすべて官僚が独断できます。
政治家は国民を無視しても、少なくとも地元の選挙区の市民を無視しません。その数万人の意向を汲んで行動します。
政治家は有権者を無視して支持を失えば失業者です。例え自民党の副党首であっても落選しますからね。
しかし官僚は国民を全く無視してもクビになりません。
官僚を国民の意思に従わせる制度は、今の日本にはありません。
政治家がいなければ、どうやって国民の意思を政治に反映させますか?
政治家排除はすなわち官僚独裁であり、国民不在です。
国民が政治家を毛嫌いすれば、政治家と国民が共倒れして官僚の一人勝ち。
政治家は国民の味方ですよ。
と言うより、「国民の敵になるような人をわざわざ好き好んで投票するなよ。味方になる人をしっかり見極めて投票しなさい」