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剣豪 宮本武蔵 バカボンド

今、雑誌モーニングで宮本武蔵を主人公にした「バカボンド」という漫画が大人気。作者は井上雄彦。少年ジャンプで「スラムダンク 」という大ヒットのバスケット漫画を書いた人だ。

「バカボンド」がおもしろい。男たちはひたすら強さを追求する。例えその先に死が待っていても、男たちは強さを追及する。

表情の変化だけでモノを語れる、作者の井上雄彦の技量はすばらしい。

佐々木小次郎が無聴覚という設定が秀逸。完全に耳が聞こえないから言葉も話せない。キザな佐々木小次郎というイメージは全くない。そして単なる天才という設定ではない。努力しながら強さを追求する人間である。

そして言葉も話せない小次郎と剣を交えた相手は、その死合いを通して小次郎と多くの言葉を語り合うのである。

これまでの佐々木小次郎とは全く違う設定になっている。

「バカボンド」はNHKの大河ドラマの宮本武蔵よりずっとおもしろい。NHKの大河ドラマには何の新鮮味も感じない。


さて、戦国時代、数多の剣豪がいた。2刀流(二天一流)・宮本武蔵、巌流・佐々木小次郎、伊藤一刀斎、新陰流の開祖の上泉信綱、柳生石州斎、柳生兵庫助利厳、柳生宗矩、柳生十兵衛、。

しかし、いったい戦国時代の剣豪に何の価値があるのだろうか?

戦場での傷はほとんど弓矢や石つぶてで出来た傷。鉄砲の時代になってからは鉄砲傷が増えた。つまり刀を持っての白兵戦ではなく、遠距離攻撃が戦場の主流だった。

鎧兜を着た武将に刀で切りかかっても切れるものではない。槍で突き刺すことはできる。弓矢や石礫(いしつぶて)による傷の次に多いのは槍傷だった。

「一番槍」や「槍働き」という言葉は戦場での接近戦は槍が主流だった証拠。

刀なぞ、弓矢や槍で相手を倒した後で、最後に相手の首を切るか自分の腹を切るぐらいにしか役に立たない。剣法など不要なのだ。

宮本武蔵は晩年、細川家の客人となり、島原の乱に出陣したが石礫(いしつぶて)でケガをしている。剣術が役に立っていない。

そんな時代に剣豪は剣術に命を懸けて何を求めたのだろうか。世間や大名は剣術に何を求めたのだろうか。

剣術死合など、「互いに鎧兜を着ない」という条件下でなければ成り立たない。そんなものは戦場ではありえない。せいぜい雑兵どうしが戦う場合であって、雑兵を切っても手柄にならない。鎧を着た武将を倒すには槍でなければ不可能。

平和な江戸時代になって鎧をつけないで平服でいられる時代になってから、刀で切り合うこともあるので剣術が必要なのだ。しかし、上泉信綱、柳生石州斎、などは戦国時代の剣豪である。

いったい戦国時代の剣豪に何の意味があったのだろうか。

わからない。

7月23日号の「バカボンド」で、伊藤一刀斎と佐々木小次郎が関ケ原の合戦を見物に行くと、戦はすでに終わっていて、戦場に転がっている死体を見ると鉄砲傷か矢傷、よくて槍傷で死んでいることに気付く。

果たして剣術修行に何を求める展開になるのだろうか。


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