地球温暖化とネクタイ禁止令

-- 高価な原発より費用ゼロの対策を--

 

今回の小泉メルマガでは地球温暖化が取り上げられていました。

環境大臣の川口順子(よりこ)です。今年の夏も暑かったですね。

特に、7月、私がボンの温暖化防止会議(COP6再開会合)に出席して いたとき、日本の各地で「39度」とか「40度」を記録していたと聞きました。

環境省の入っている建物は、(当然のことですけど)休日には冷房はれるのですが、ボンからの情報を受けるために休日出勤していた東京の環省の留守係は、余りの暑さに倒れる寸前だったとのことです。

ちょっと最近の夏は異常ではないでしょうか。

 

東京の夏が暑いのは温暖化だけではなく、冷房によるヒートアイランド化も暑い要因です。 暑いからといって冷房したぶん、熱気は外気にたまり、つまり冷房に使われた電気エネルギーは結局は熱になって東京を包ます。

そこで冷房を抑えなければいけない。 まず男はネクタイをやめましょう。 女性は涼しい格好でいるけど、男はネクタイに背広。 室温は外来のお客様に合わせて強い冷房に設定しているので、 オフィスの内勤の女性はいつも寒がっています。

男性だって暑い最中にネクタイ、背広なんて本当はしたくない。 でも商習慣だからやめるわけにもいかない。

そこで官公庁、地方自治体は夏にネクタイ、背広は禁止とする。 民間は徐々に慣らす。 まずは官公庁、地方自治体の建物で働いている人、またそこに来訪したら、館内でネクタイ禁止です。

電気を浪費して高価な原発を増やす前に、慣行を変えるという費用ゼロの対策はいかがですか。

でも商習慣なので強制力がないとやめられない。 ビジネスの相手に失礼があってはいけないから、ノーネクタイが常識になる前に自分一人で始めることは難しい。

だからまずは官公庁、地方自治体から始めます。それも、まずは公共の建物内だけに限定して徐々に広げて行きましょう。

横須賀市役所は金曜日はカジュアルデイだそうですが、 「カジュアルな服装にすることで新しい発想を生み出していこう」 という意図だそうで、省エネとは少し違います。 カラーシャツにカジュアルなネクタイをしているかもしれない。

その一方、関西の2府7県の自治体では ノーネクタイを実施したそうです。

http://www.fukushima-minpo.co.jp/public/press/20010725-001

これにより関西の2府7県で冷房温度を28度に設定することで、 原油をドラム缶で ★年間65万本抑える★ことになるという。

関西の人は気張らない風土があって、 「関東もんは何をきどっておるんや」という風土の違いが いろいろな面であるような気がします。

 


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