インターネットの可能性

-- インターネット対戦の相手は総理大臣かもしれない--

 

掲示板で以下のやり取りがありました。

掲示板で、議員の人が政治問題について、ある解釈を述べました。それに対して、

政治家が言うから信じるのではない。発言した内容そものが納得するかどうかの判断材料です。

と匿名の人が応答しました。これに対してまた別の人が以下の意見を述べました。

「小泉首相」スレッドで、この発言を読んだ時にはドキッとしました。 特に「政治議論」で、現職議員の発言だけは別格ではないかとの感想も湧きました。

ここの「政治関連HP用」掲示板に管理人さんが薦めてくれた本(僕達の洗脳社会)があります。 そこに「IT革命とは何だろう」のヒントが詰まっています。 IT革命では「情報」こそが重要で尊重されるというものです。

「IT革命」では、「情報」が主役ですから、要素は「感性」です。 そこには人種・性別・年齢・肩書きなどは無意味です。 発した情報だけがその人を判断する材料になります。 現職の議員だからという理由で、高度な政治判断に基づく発言ができるわけではないでしょう。 「たく」さんの上記の発言は、「IT時代」にふさわしい発言だったと思います。

これは興味深い意見交換でした。

議員の肩書きが重きを成すのは約束発言のときでしょう。 「私はこれこれをします」と掲示板に書くならば、議員の肩書きは意味を持ちます。 匿名の人がいっても誰も相手にしませんが、議員が本名で約束すればみんなが期待します。

約束発言ではなくて意見や解釈の投稿ならば、みんながそれに同意するかどうかは投稿内容次第であって、投稿者である政治家の肩書きは効かないでしょうね。

では逆に匿名者とは何なのか

最近、世にも珍しい(史上初の?)囲碁漫画「ひかるの碁」というがあります。 そこで「ネット碁」というのが出てきました。(ネット将棋も信長の野望ネットもありますが)

インターネット上で囲碁を対戦しますが、相手は匿名なので本名は誰だかわかりません。もしかしたら今対戦しているのはプロ棋士かもしれない。 プロ棋士も気晴らしにネット碁を打ったりする。

それと同じで、今、自分が掲示板で議論している匿名の相手は、実は小泉総理かもしれない。

ちょっと気まぐれに投稿したのかもしれない。世情を探りに水戸黄門のようにお忍びで来ているかもしれない。 自分の意見を固めるために議論の練習をしているかもしれない。

ある個人が運営しているウルトラマン(ウルトラマン・ダイナ)のホームページの掲示板に、主人公の俳優本人()が投稿してきて、掲示板の読者がみんなビックリしたことがありました。、

匿名でそういったことが起きるのも、ネット碁と同じでIT時代なわけです。また一つ、インターネットの可能性に気づきました。

どうでしょう、政治家のみなさん、匿名でもいいから自分の意見をインターネットの掲示板にぶつけてみるのは。

本名で名乗るのがベストですが、常にベストを追求しなくてもいい。本名だと差し障りがある発言内容や、気晴らしで意見を言いたいとき。そんな時もあるでしょう。そんなときにインターネットの掲示板を活用してください。

いや、もう既に政治家が匿名でいろいろな掲示板に出没しているのかも。

 


HOME