日本は世界で一番,在宅勤務をすべき国だ!


理由
日本は最も在宅勤務を実現させねばならぬ国なのだ。なぜなら

日本では会社通勤は会社にとっても社員にとってもコストがかかるものなのだ。

仕事が自宅で出来るなら通勤は減るし、オフィス面積も狭くて済む。


在宅勤務実現の障害

通信技術的課題ではなく、日本的仕事の進め方こそがもっとも在宅勤務の実現を阻むものである。
以下に示すように日本の組織と会社文化は大部屋制が根本である。

アメリカ 日本
職場環境 個室 大部屋(全員が一カ所で働く)
社員間のコミュニケーション 部屋が離れているので電子メールを使う。だからネットワークが発展した。 隣に話しかければよい。電子ネットワークの必要性がない。
会議 部屋が離れているので,連絡して時間を調整。 いつでも隣に話せばよい。すぐに会議ができる。密接なコミュニケーション。
仕事の方向性 上司が与えないと各自が個室で勝手なことを始める。自分の得意分野しか追求しない。まわりを見ない。 隣が何をしているのかわかるので、部下同士で互いに調整する。
作業分担 年初の Job Discriptionという契約書に書かれたことしかしない。それ以外のことをやるのは他人の仕事の領空侵犯である。人の仕事を奪うことになる 隣が何をしているのかわかるので、部下同士で互いに作業範囲を適時調整する。だから各自の仕事の境界は曖昧。
上司の仕事 リーダシップを発揮して強力に指示をする。

全体設計のバランスを考慮して、各自に方向性を与える。部下は与えた命令しかしないので、明確な命令を出さねばならぬ。仕事が上手く行くも行かぬも上司次第。

リーダシップを発揮して強力に指示をするより、部下間に和を保つことである。

和さえ保てばよく、方向性は部下同士で決める。全体設計も部下が行う。曖昧な命令を部下に与えても部下同士で調整しあうのでなんとかまとまる。

独創性 個室で勝手なことを始めるので独創的なものも,大外しなものも出る
アイデアが浮かんだ先から隣人の干渉が入る,隣人と合議を取ってしまう,ので発想を煮詰める前に常識的なところに落ちつく。アメリカ人に言わせると「日本人は誰に聞いても同じ答えをするなあ。」
このように比較してみると、巷に言われる日本人の特長、組織と文化は、大部屋制にあると言える。

在宅勤務実現のためには
個室制は現在の日本の組織文化とかけ離れたものである。これが在宅勤務となると、アメリカ的個室主義の更に更に向こう側の組織文化である。大きな意識改革が必要。しかし、うまくやればメリットは世界一大きい国である。


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