政治家や企業の社長をマスコミは強者とみなし、それを叩きまくっていますが、彼らはそれほど強者ではありません。 国民が認めなければ政治家は選挙で落選させられ、社長は株主総会によって退職させられます。彼らは権力もありますが、外部から罷免されることもあるのです。
 
しかし、権力がありながら誰からも罷免されない強者が2人おります。
一人は官僚。でも大臣が強くなれば官僚も罷免させられます。
もう一人は誰も罷免できません。マスコミも批判できず、政治家も頭を下げるほどの強者です。
それは国民。
国民は政治家の選択権,裁判長の罷免権,商品琲斤運動による企業の生死与奪権、マスコミ企業の琲斤権、を持っていますが、国民を罷免できる人はいません。
国民がバカをやっても誰も罰を与えることが出来ず、ただ後になって歴史に裁かれるだけです。
 
言われてみれば,政治家は国民に頭を下げ、マスコミは国民寄りの記事を書き、企業も国民の評判を一番気にしていることに気づくでしょう。
マスコミが国民を弱者として扱っている現状に慣れてしまい、国民が強者であることを今まで気づかなかったかもしれません。
国民という強者を糺す人は誰もいません。
民主主義の国民以外に、誰も糺す人がいない存在は専制君主国の皇帝です。
皇帝に苦言を呈する役職の人はいましたが、苦言を言うだけで皇帝を排除することは出来ません。
皇帝の力が正常な間は,皇帝を排除出来る人は誰もいません。国が取り返しがつかないほど乱れた時になって、革命となって皇帝の身に災いが返ってきます。
 今の国民は昔の皇帝と,実は似たような立場なのです。国民を排除出来る人は存在せず、ただ国民の自覚のみが国民を諌めるのです。
 
個人と同じで,一人で閉じこもっていては自覚は芽生えない。
他人(外国)を見て、古人の行いを知って、自分を比較した時に自覚が生まれます。
有権者のみなさん、なるべく外(外国)に出ましょう。
 
そして民主主義の頂点に君臨する強者である自覚を持ち,酒池肉林のバカ皇帝ではなく,立派な皇帝になりましょう。


 


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