2003年3月21日 羽田空港

運行トラブルの新聞記事


産経新聞

 全日空の欠航、150便。 乗客十数人が係員に詰め寄り、警察官が出動

21日午前4時50分ごろ、全日空のコンピューターネットワークシステムに障害が発生し、 羽田空港で予約発券や搭乗手続きなどが一時できなくなった。

 システムは午前7時15分ごろに復旧したが、3連休の初日で旅客が続々と空港に詰め掛 けた上、イラク戦争を受けた警備強化で手荷物の検査に時間がかかり、スケジュール通り に出発できない便が続出。羽田発着便を中心に約150便が出発を取りやめ、ダイヤは夜ま で大幅に乱れた。欠航便だけで約3万人に影響が出た。

 全日空によると、障害はネットワークシステムの保守作業中に起こり、運航や予約などす べてのコンピューターが一時止まった。羽田にあるバックアップシステムに切り替え、午前6時前に本システムが復旧したため戻 そうとしたところ、今度はバックアップシステムに障害が発生したという。

 午前9時すぎに出発予定の富山行き883便が6時間半遅れ、同11時半予定の鹿児島き623便が、7時間20分後の午後6時50分に出発するなど、長時間の遅れが相次い だ。

 羽田空港の搭乗ロビーは一時、乗客が通路に座り込んで足の踏み場もない状態に。搭 乗口の変更や欠航の案内が相次いで放送される中、売店の弁当や飲み物は売り切れ、ト イレに長い列ができた。

4時間余り待たされた乗客十数人が係員に詰め寄り、警察官が出動する騒ぎもあった。

全日空は「多くの乗客に多大な迷惑を掛け申し訳なく、再発防止に全力を図りたい」との 大橋洋治社長のコメントを出した。


東京新聞

 羽田大混雑、10万人影響

 21日午前4時50分ごろ、全日空のコンピューターネットワークシステムに障害が発生し、羽田空港で予約発券や搭乗手続きなどが一時できなくなった。

 システムは午前7時15分ごろに復旧したが、三連休初日で旅客が続々と空港に詰め 掛けた上、イラク戦争を受けた警備強化で手荷物検査に時間がかかり、スケジュール通り に出発できない便が続出。羽田発着便を中心に計150便が欠航、ほかに約300便に 30分以上の遅れが出て、ダイヤは夜まで大幅に乱れた。

全日空によると、欠航で約32,800人、遅れで約7万人の計約10万2千,800人が 影響を受けた。22日午前も航空機のやり繰りがつかず、五便が欠航する。


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