組織活性化、組織改革の本、入門書、専門書,マニュアル,関連書籍の紹介,評価,安売り価格

これからの日本企業に必要な考え＝「仕事が先、人は後」から「人が先、仕事は後」のマネージメント　評価：

本書は「タレントマネージメント」という概念について、歴史、社会的な背景、実際の進め方、成果、それによりもたらされる行きつくべき組織の在り方について論じてある本である。
「タレント」とは従業員個々人が持っている知識や実績、経験、さらに、将来に持ちうる能力のことを指しており、それを如何に企業（特に経営、人事の立場にいる人物）が実際の「成果」に結びつけるかということが３Mのポストイット開発など事例を豊富に語られている。
本書の言葉にあるように「仕事が先、人は後」から「人が先、仕事は後」という新しいパラダイムにシフトしなくては一人一人の可能性を出し切ることは不可能であり、「個」を設備を動かす部品から会社を変える主体にできるかどうかが企業の活力の源であろう。

新ジャンル！？概論だけあり　評価：

ためになった。
使用方法としては人事や経営陣それぞれにテキストとして扱うといい感じ。
このジャンルの本は殆どお目にかかれないにも関わらず、わかり易くて自分は扱いやすかった。
今後このジャンル自体書籍が増えてくるきっかけとなりそう。

ビジネスの現場におけるファシリテーション　評価：

ファシリテーションの本は数多ありますが、この本はビジネスの現場で使うのにとても適しています。
ビジネスの現場では、議論した結果、何らかのアクションををとることが意思決定され、その意思決定に沿って誰かが行動することになります。
その時、必ずしも内発的な動機では集まっていない参加者が含まれるかも知れませんし、意思決定を行う時間は有限であり、スピードを求められます。
そして、ファシリテーターはその意思決定に関して、当事者、関係者になることが大半です。
この状況において、ファシリテーターは何を準備すればいいか？どのように振る舞えばいいか？それが命題になります。

「情」と「理」を上手にコントロールすること　評価：

ファシリテーションの「教科書」というタイトルが示しているように、ファシリテーションの経験が不十分の方や初心者にとっては、大変分かりやすく説明されている。
例示も適度にあり、図解表現と併せて、実践することを想定した作りになっている。
著者自身が、ビジネスシーンで数多くのファシリテーションを経験されており、体験談なども豊富で納得感がある。
ファシリテーションの本は、最近裁き方の表面を上手になぞるようなものが散見される。
板書の仕方や、場づくりなどに傾注したもの、発散思考でアイデアを出すことばかりを取り上げる書籍など…。
それらを否定するものでは全くない。

やってみようという意欲が湧く実践的な良書　評価：

本書では、以下の４つの要素により成り立つ「免疫マップ」という思考地図が紹介され、これを用いた自己変革・組織変革のアプローチが解説されています。
・「１．改善目標」（例：他の人を深く理解しようとする姿勢を身につける）・「２．阻害行動」（例：いったん方針を決めると、他の人の意見には耳を貸さない）・「３．裏の目標」（例：自分がヒーローになる）・「４．強烈な固定観念」（例：自分がヒーローにならないと深い満足感を味わえない）「１．改善目標」を達成するために、私達はつい「２．阻害行動」を改めようとするが、「２．阻害行動」は「３．裏の目標」の達成のためにきわめて有効な行動であるため、うまくいくことはない。

待望の翻訳！ロバート・キーガン博士の『Immunity to Change』の翻訳書　評価：

原書は2009年発売時より多くのリーダーシップや研究者に愛読されてきた良書だ。
私たちはなぜ変われないのだろうか？リーダーの立場にある人ならだれでも、変革と改善の大切さを感じているだろう。
私たちは、些細な自分自身の状況ですらも、変えていくことの難しさを実感することがある。
体重、感情コントロール、運動、組織、家庭・・・。
変化や改善を求められたとき、実際にそのように自分を変えることができる人は七人に一人の割合にすぎないという。
なんと、85％の人が変化できないから驚きだ。
では、人はなぜ変化できないのか？そして変革するためにはどうしたらいいのか？そのメカニズムを解き明かしたの本書だ。

真の経営理念設定プロセス　評価：

本書は経営理念の設定はしているが組織に浸透していない組織に対して有効な書籍である。
従来のトップダウン式の経営理念の設定手法では、経営者と各組織構成員がお互いの価値観や想いを共有することができないため、設定された経営理念が形骸化してしまうケースが多い。
本書の経営理念設定プロセスは、個人のバリューをベースにミッション、ビジョンを策定していく点が特徴的であり、このプロセスを経て設定された経営理念には共有された経営者と組織構成員の想いが込められている。

バリュー、ミッション、ビジョン設定のユニークなアプローチ　評価：

本書は、イノベーションを必要とする現代の組織において、その根幹となる経営理念であるバリュー、ミッション、ビジョンを作成するアプローチを紹介している。
経営理念の必要性は十分理解しているものの、その設定方法がわからないという組織には最適な書籍である。
経営理念設定の重要性、それらを設定する効果の説明があり、次にバリュー、ミッション、ビジョンをステップ・バイ・ステップで設定していくワークブックの形態をとる。