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9月27日  衆議:栃木1区:民主党:水島 広子氏
10月2日  参議:比例:民主党:小宮山洋子 氏
9月29日  衆議:神奈川:社民党:阿部知子氏(未評価)の新着リンク 

9月27日  衆議:栃木1区:民主党:水島 広子(評価:52点)の新着リンク 


9月27日:7521:水島広子の国会報告

国会報告その202(2004.09.25発行) 水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回、発行しております国会報告バックナンバー|HOME国会報告
青少年問題特別委員会北海道視察
過日の台風のために延期となっていた北海道視察が、9月21日・22日に行われました。

なお、台風は北海道にかなりの被害を生じており、死者・行方不明者を出した他、今回の視察でも、かなりの樹齢の大木が倒れていたり、施設のガラスが割れていたり、と、その片鱗が見られました。

前回は2泊3日の日程でしたが、今回は1泊2日の日程となりました。

が、文化祭直後で振り替え休日だった北星学園余市高校を除く全ての行程を2日間に詰め込むことができたようです。

現在私は委員会の理事ではありませんので、視察行程については口を挟むことができませんが(9月22日に連絡を受けたところによると、次期国会からは理事になるようです)、うかがった施設では、貴重な勉強をさせていただきました。

台風のためとは言え、予定を一旦キャンセルした後に再び迎え入れてくださった皆さまには本当に感謝申し上げます。


全体の視察行程
札幌●北海道における青少年行政の概況説明及び意見交換●天使の園(児童養護施設)●紫明女子学院(女子少年院)●北海少年院(職業訓練などを行う長期処遇の男子少年院)函館●函館児童相談所●北海道立大沼学園(児童自立支援施設)●函館少年刑務所●函館保護観察所以下、スペースの関係上、特に印象に残った2つの施設について報告します。

天使の園フランシスコ修道会が明治44年に札幌に天使病院を作り、入院患者の遺児を院内で養育したことが起源となっている、キリスト教系社会福祉法人による児童養護施設。

ショートステイ、子ども家庭支援センターなど、多様なプログラムに挑戦しています。

特徴的なのは、「子ども自治会」というものがあり、施設内のことを子どもたちが自主運営しているという点。

例えば、テーブルでお菓子を食べるときの電灯は、子どもたちの意見によって作られたそうです。

古い施設でもあり、確かに面積は他の児童養護施設同様に狭く、一部屋を数人で共有しなければならず、個室とはほど遠い現状です。

でも、感心したのは、机やベッドなど温かい木製家具を使っており、部屋ごとに色調が少しずつ違っていたり、と、家庭的な雰囲気であること。

これは施設長のこだわりだそうです。

以前、宇都宮で視察した施設では、扇風機も壊れて、網戸もないという環境で、学習机も一人一つどころではない、という状況でしたので、大きな違いを感じました。

人員配置はやはり最低基準をやや上回る程度。

特殊学級(学区外にしかない)への送迎や、札幌の病院への送迎などで、常に人手がとられるため、人繰りは厳しいそうですが、パートの方は最も必要な時間指定で採用するなど、効率的にやりくりしているとのことです。

リビングには「世界人権宣言」の本が置いてあり、施設内の壁には「子どもたちの権利と義務」が貼ってありました。

子どもの権利に大変敏感な施設であると感じました。

また、先生たちも他の施設の先生たちと連携し、自分たちの仕事ぶりに問題がないかを常に自己チェックしているそうです。

当事者の皆さんの努力は想像を超えるものがあるのでしょうが、限られた条件の中で、本当に心のこもった仕事をされている様子に頭が下がりました。

大沼学園児童自立支援施設とは、児童福祉法に基づいて設置されている児童福祉施設で、様々な問題を起こした子どもたちや、環境上の理由で生活指導を必要とする子どもたちのための場です。

先日の佐世保事件の加害少女が送られることになったため、にわかに知られるようになったのではないでしょうか。

大沼学園は、大沼国定公園のすばらしい自然に恵まれた児童自立支援施設です。

4つの寮舎と本館が生活の場となっていますが、それぞれの寮舎では、夫婦である児童自立支援専門員と児童生活支援員、その家族生活を共にしています(小舎夫婦制)。

多くが被虐待児で、自らの感情表現が苦手であるという特徴を踏まえて、子どもの愛着に焦点を当てた「育ち直し」(閉鎖的な環境での育て直しではない)に主眼を置いているそうです。

本館では、児童自立支援専門員が、小・中学生に授業を行い、学力の回復や向上を図っています。

中卒生は、園内作業や地域の工場・商店での職場実習を行い、働くための基本的な力を養います。

また、地域の高校に通っている人もいます。

園長先生をはじめ、先生方も大変温かい雰囲気で、とても好感の持てる施設でした。

園長先生自らも敷地内に住んでおられて、毎朝子どもたちと一緒に歩くそうですが、「公務員は公私混同してはいけないと教えられるものですが、ここでは公私混同することが必要なのです」とおっしゃっていたのが大変印象的でした。

児童自立支援施設を出た後に、結局少年院に入ったり刑務所に入ったりすることになる人たちも残念ながらいます(もちろん、とても健康生活を送るようになる人もいます)。

このことについては、児童自立支援施設での処遇が不十分だと考えるよりも、やはり社会の偏見というものを考える必要があるでしょう。

スタートラインから遅れてしまっているわけですから、それだけ問題にも多くぶつかりますし、挫折・脱落する危険性も高まります。

つい悪い仲間を頼るということも当然あります。

地域の人たちが、施設出身者を温かく公平な心で迎え入れるのが理想的ですが、そのためにはもっと地域との交流を行っていくことが課題となるでしょう。

私が以前勤めていた精神病院も、運動会やお祭りなどに地域の人を招いて一緒に楽しむことで、患者さんを知ってもらうことができました。

よく知るということは、偏見を減ずると同時に、施設退所後のサポート体制を作っていくことにもつながると思います。

全体を通して今回の視察を通して深い感銘を受けたのは、子どもたちと関わっている人たちが、子どものことをとてもよく理解して関わってくださっているということ。

当たり前のことと言われそうですが、日頃一般社会や国会でピントのずれた意見ばかり聞かされている立場としては、とても心強く思いました。

例えば問題行動を起こす子どもたちの問題点として、真っ先に上げられたのは「コミュニケーションがうまくできない」「感情表現ができない」ということでした。









10月2日  参議:比例:民主党:小宮山洋子 (評価:35点)の新着リンク 


10月2日:3467:ひまわりニュース

お知らせ
「小宮山洋子と元気な日本を創る会」〜若きリーダー達と語る明日の日本〜秋も深まってまいりました。

元気にお過ごしですか。

みなさまのご支援で民主党は躍進し、いよいよ政権交代の実現が近づいてまいりました。

これからは政権政党としての準備を整えていくことになります。

そこで今回の「元気な日本を創る会」では、政権交代で日本がどう変わるのか、熱い議論を展開します。

ゲストの方々は、日頃私が信頼し、尊敬し、友情を深めている、民主党の若きリーダーたちです。

ひとりでも多くの方のご参加をお待ちしています。

小さな種から育てたひまわりに、みなさまと一緒に大きな花を咲かせましょう。

ネクスト男女共同参画/人権・消費者問題/子ども政策担当大臣小宮山洋子日程平成16年11月25日(木)時間第1部:セミナー17:00〜18:15第2部:懇親会18:30〜20:00場所赤坂プリンスホテル「五色の間」(千代田区紀尾井町1−2TEL:03−3234−1111)会費20,000円※ご出席いただける方にはチケットと振込先のご案内をお送り致します。

お問い合わせは下記小宮山洋子後援会事務所へお願い致します。

(この催しは、政治資金規正法第8条の2に規定する政治資金パーティーです)◎セミナーに参加する民主党の”若きリーダー達”をご紹介します民主党憲法調査会長枝野幸男団体交流委員長樽床伸二ネクスト防衛庁長官前原誠司
改革」の言葉は踊っても、その歩みは遅々として進みません。

利権利益誘導という、変えなければならない古い構造の内側にいる人たちに、本当の改革を不可能。

しがらみのない新しい政治勢力で、安心できる公正な社会をめざし「ほんもの」の構造改革を進めます。

ひとりひとりの個人が自立し、地域が自立してゆくことで、日本の活力は甦ります。

行く先が見えない時代の中でも、勇気を持って挑戦していかなければなりません。

子どもや、孫たちのために。

それが、私の「未来への責任」です。

国民が自らの国に誇りが持てる、尊厳ある国家。

例えば、国際貢献と地球温暖化防止の先進国となり、借金体質からも脱却。

教育水準と倫理性は極めて高く、産業競争力は常に世界の最先端。

分権化された地域は競い合って個性が溢れる。

そんな日本を私は創りたい。


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お問い合わせ小宮山洋子後援会事務所〒154-0004世田谷区太子堂4-6-2ホリエビル2FTEL03-3795-4051FAX03-3795-4106E-mailkomiyama@t3.rim.or.jpP








9月29日  衆議:神奈川:社民党:阿部知子氏(未評価)の新着リンク 


9月29日:5297:子どもたちの受難

子どもたちの受難阿部知子まず保育の削減から三年前、鳴り物入りで登場した小泉政権への国民の期待は急速に色あせて、むしろ失望が広がっている。

構造改革、官から民へと何から何まで効率と採算を優先させようとした結果、岩のように固い政官業中心の利権の構造はしっかりと残り(道路公団問題はそのよい例)、やわらかで壊れやすい生命や人間の生存に関わる分野がその痛みに耐え切れず、ボロボロになっていった。

相次ぐ倒産、高い失業率、3万5千人に近い自殺者などは、それを示す目に見えた「結果」である。

しかしもっと深刻な事態が見えない所で、子ども達の中に始まっている。

小泉構造改革の掲げた待機児童ゼロ作戦は、昨年度の予算においては公立保育所への国庫負担(補助金)1700億円余りの削減(一般財源化)とも連動して、どんどん「簡便で」「安上がり」の保育を生み出した。

何ヶ所かの保育所を次々と預けまわされる子どもら、スペースも十分ではなく、まして人手も切りつめられる結果、パートの細切れ保育は当たり前となった。

他方、両親は長時間労働となり、クタクタになるまで働いている。

子どもを育てるとはそもそも手間暇かかり、当然人の手もかかる。

それは効率とは全く相容れない。

子どもには親といる権利、親には子どもといる権利があるというのに、親と子はバラバラに引き離された時を過すことになる。

やがて子どもは泣くことを押しとどめ、自分の要求すら出さなくなる。

人間の信頼関係の基本は安心感の中で育まれるものなのに、その安心の芽はことごとく潰されてしまう。

次には義務教育費の削減今年の予算編成は「三位一体の改革」のかけ声の下で、地方自治体の首長達は補助金削減の第一項目に義務教育学校分の国庫負担8600億円の廃止を挙げた。

いずれの首長も自らの地域の希望は、未来の担い手を育むこと=即ち教育にあることは十分自覚しておられるはずであるから、この選択は教育の地方分権を自ら担う覚悟と考えたい。

しかしその場合にも「人」の問題は極めて重要で、教育に関わる人の配置や施設にかかる費用がしっかり獲得されなければ、子ども達の学ぶ権利は保障されない。

私は小児科医になって30年余りを子ども達に接してきたが、本来子どもの持つ達成感や知識欲が現在の教育の中で十分に開花していない状況を心から憂えている。

学校3年生位から授業に興味をなくす子ども達が少なからず生まれ、自分の能力を伸ばしていくを見失う子も多い。

また中学受験は子ども達にやり直すことの出来ない勝ち組・負け組があると信じ込ませ、小学校から中学そして高校は大学への通り道としてすっかり序列化されている。

今もっとも必要な教育とは、子ども達の一人一人に自己確信を持たせるべく、かけがえのない大切な自分に気付かせることにある。

とりわけ思春期外来で不登校・ひきこもり・リストカット・拒食・過食・嘔吐などの訴えを持つ子どもらを看る私からみると、本来様々な可能性を秘めた子らが「生きている」ことを実感できないまま、自らを閉ざしている姿はあまりにも痛々しい。

そうした実態を変える論議がすっぽり抜け落ちて、教育における管理や金算段ばかりが論じられ、個の尊厳に基づく教育基本法改正もすぐそことなれば、子ども達の心はますます牢獄に繋がれていく。

死を語る前にまず「生」を小・中学生の起こす種々な事件が報道される都度、その犯人となった子らの「異常性」や「病名」が取り沙汰され、今や少年犯罪の厳罰化が司法でも次々と進められている。

そんな中で、子ども達の健康を預かる小児科医の学会作業部会が、小児の脳死臓器移植に関してドナーとなる意思表示の可能な年齢を12歳まで引き下げる案をまとめた。

子ども達を無条件で守るべき立場の医師達として、子どもに対して「死」を隠さず、きっちりと受け止めさせ、意思表示を促すべきという考えであろうが、果して彼らは、子ども達が現代社会や学校家庭の中で生き難さをどの位理解しているのであろうか?「死んだら云々」の前に、まず目前の子ども達に「生きてね」というメッセージを送り続けた私からみると、彼らは木を見て森を見ず、また子ども達の心の寄る辺なさを知らない「善意の小児科医」としか思えない。

その「善意」によって、子ども達の「生きたい」欲望はいとも容易に「死んで誰かの役に立つ」選択へと導かれる。

小児科医が小児を殺す、心底おそろしい時代だと思う。

思想の貧困と少ない予算少子高齢化がこれほどに騒がれ、対策が云々されて、今や時代は「子ども」を大きくクローズアップさせているが、子どもという存在を本当に大事にする風潮は小児科医のみならず、むしろどんどん衰退している。

いじくりまわす操作の対象、親の期待の対象としてペット化が進む一方、児童虐待も後を絶たない。

一方、国の予算の中では社会保障全体の給付が83兆円に及ぶ中、児童家族関係は3兆円にも満たず、また高齢者関係給付に比べれば1/20(5%)である。

ちなみにヨーロッパではこの比は30〜40%となる。

保育所や義務教育に関わる費用の国庫補助廃止にしても、教育基本法改正や小児からの臓器提供にしても、あまりに「はぐくみ育てる」対象としての子どもへの保護をおろそかにしてはいまいか、私は大人である一人一人に尋ねてみたいと思う。

子どもって手段ですか、道具ですか、勝手に出来る相手ですか、そして促成栽培できますかと。

皆さんはどう思われます?(初出:『ともこ通信(「あべともこと共に歩む会」ニュース)』No.522004年8月発行)
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