クニミツの政(三国志の比較)

 

クニミツの政(まつり)」という政治漫画がある。キャラは三国志の張飛を主人公に持ってきたような感じ。高校の生徒会選挙に絡めて選挙や政治をわかりやすく教えている。理屈ではなく、パワーで暴れまわって読者を引き込みます。

クニミツの政(まつり)」は少年マガジンに連載中。主人公である武藤国光は政治家の秘書。

原作:安童夕馬氏 画:朝基まさし氏(過去の作品「「サイトメトラーEIJI」)

少年向けの政治漫画とは珍しい。その存在を知らなかった。大人向けの政治の漫画なら「加治隆介の議」(著者:弘兼憲史)というのがあるが、「沈黙の艦隊」(著者:かわぐちかいじ)も政治漫画に入るかもしれないが、少年向けの政治漫画があったとは初めて聞いた。

政治の関連で世直しや選挙やら出てくる。選挙戦の敵方の様々な悪どい手口なども出てくる。

今年、第28回講談社漫画賞で「少年部門」賞を取った。賞を取るまでこんな漫画があること自体全く知らなかった。

ドラマ化もされるそうだ。ポスター 

ずいぶんときれいどころを揃えた女優陣である。

配役 役者
武藤国光(主人公) 押尾 学
佐和真澄(新聞記者) 伊東美咲
不破俊一(ライバル)

佐々木蔵之介

全国新酒鑑評会で金賞受賞した京都の佐々木酒造株式会社の息子さんだそうです。

NHKの朝ドラ「オードリー」に出演

吉長小百合

吉岡美穂

アデランスのCMに出演のグラビアモデル

坂上明日香 上原美佐
由良桃絵

横山めぐみ

タワシコロッケで有名になったドラマ「真珠婦人」の主役だった。

坂上竜馬 

(秘書している主人公が付いている政治家先生)

大杉 漣

掲示板もある。BBS1 BBS2

 


読んでみました おもしろい!

5巻まで読んでみました。おもしろいです。

キャラは吉川英二の三国志の張飛翼徳を主人公に持ってきたような感じ。

キャラクタ
三国志

武藤国光 主人公:19歳

市長候補の坂上竜馬氏の秘書

中学中退。頭で考えるより身体で行動。腕力派。

張飛翼徳

坂上竜馬 

秘書している主人公が付いている政治家先生。清貧で内職しながら市長を目指している地味キャラ。

莚(むしろ)や草鞋を売っていた頃の劉備玄徳から、生真面目さを残して覇気を抜き取ったような人。

劉備玄徳

吾妻(あだ名:コーメイ)

高校生だけど切れ者で参謀役。

諸葛亮孔明

不破俊一

ライバル。切れ者。美形。手段を選ばず。

手段を選ばず大物政治家を目指す裏には大望がありそうな感じ。

曹操孟徳

 

その他諸々の悪徳政治家達
十常侍などの悪徳宦官

読者に身近な生徒会選挙を通じて選挙とは何か、政治とは何か、有権者とは何なのか、を読者に語ります。それも理屈じゃなくて、パワーで暴れまわって。

主人公のクニミツ(武藤国光)は頭で考えるより身体で行動するタイプ。中学生時代にダイナマイトでヤクザの事務所をぶっ飛ばした。バリバリに改造したスーパーカブ(蕎麦の出前用)で走り回ってる。クニミツは坂上竜馬先生の生真面目さに惚れて秘書になる。

主人公は坂上竜馬先生の市長選に、高校生ながら切れ者のコーメイ君(他界したおじいさんは名秘書だった)を参謀にしようと、コーメイ君をスカウトしに来る。

そこでコーメイ君はクニミツに課題を与えた。それは「ある生徒を今度の生徒会選挙で生徒会長にすること」。

その生徒はニワトリの飼育係で風采のあがらない、取り柄のない生徒。

そして対抗馬は学園のモテモテ男で、現職生徒会長の後押しもある。お金持ちでもある。乱暴者の生徒も味方についている。親は地元の土建屋で実はその学校の移転取り壊しが生徒会長選挙の目的だった。

ここで課題は、卒業していく3年生をどう選挙に取り込むか。3年生は「どうせ卒業するし、学校のことはどうでもいいじゃない。選挙に関心ない」

そこで卒業する生徒にも美味しい汁を与えます。公約は「移転した先の新しい学校には卒業生も利用できる喫茶室を作る」

日本列島改造論の日本と同じですねえ。今までのものをぶち壊して、ドカドカ建設して、住民にもそれなり美味しい汁を与えながら、実は儲かるのは土建屋。

一方、ニワトリ君の公約は「学校の移転反対。卒業しても思い出をいつまでも」

見た目と実利で選挙していたらモテモテ君の勝利でしょう。

クニミツはニワトリ君を当選させてコーメイ君を参謀に引き入れることが出来るでしょうか。

結果は、本当に学園を愛している生徒が生徒会長になりました。

生徒会選挙を通じて選挙とは何か、政治とは何か、有権者とは何なのか、を読者に語ります。それも理屈じゃなくて、パワーで暴れまわって。

おもしろいです。

少年マガジンに連載しているのを知らなかった。今までページを見たことはあっただろうけど、学園コメディか学園ケンカ漫画だと思って見向きもしていなかったよ。

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次号、クニミツの政策が明かされる!

市長選挙のライバル、不破俊一先生の政策は

観光都市

地中海の町並みコンセプトを持つ観光都市を作る。駅前の雑然とした商店街は小きれいに作り変え、海岸にリソート地を築く。

建設と観光客で地元は潤う。強力な経営ブレインを引きつれ、市を企業に見立てて採算性を持った事業を市の政策とする。

それに対するクニミツの意見は

そんなものは自己満足の箱庭だ!

アイデアも外から、観光客も外から、何でもかんでも外から持ってきて、それで市民は幸せになれるんか!

「中学の修学旅行で、京都で買ったおみやげが実は東京の下町で作っていることを知ったときは、もう2度と買うもんか!と思ったぜ。

外から持ってきたものなんて、そんなものじゃないのかい?」

不破俊一先生:「そこまで言うなら君のプランを出したまえ!、キッ!」

これに対するクニミツの政策は? それは来週明らかにされるが、

きっとスローフード、スローライフだよ

スローフードはマクドナルドなどのファストフード(FastFood)と対極にあるものです。

地元で作ったものを地元で消費する。低農薬野菜を自分たちで育てて、自分たちで消費する。地元のリズムで生きる。

スローフードは「何でも早く効率的に」という世の中(特にアメリカ)の風潮に反して始まったもの。

不破俊一が資本投下の大規模開発型であるのに対し、クニミツは手作りの町つくり、なんだよ。

大金が動かない政策では、政治家(よりもその利権団体)に美味しいおこぼれが授かれないので、実際の政治家はやりたがらない。

たぶん、こんな区別になるんだろうな

 
不破俊一
クニミツ
  従来の日本の政治 新しい政治
  中央集権 自立分散
  大規模開発型

身の丈に合わせた開発

  外部から産業を誘致 地場産業を育成
支持層 大企業 庶民
     
     

 

 

 

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クニミツみたいな政治家は出現するか

クニミツは若者に潰されて終わる

だって若者は政治に関心がない!投票しない!投票率は35%。

一方、老人は投票率は80%。

つまり老人に味方の政治家は選挙で票を集めて当選するが、若者に味方の立候補者は選挙で無視されて落選して政治家になれない。

すばらしい候補者なら若者は投票するよ!本当かな?

新聞は政治家が悪いことすると報道するが、良いことをしても報道しない。

若者は政治に関心がないから立候補者のホームページを調べることはない。

だからすばらしい候補者がいても誰も気づかない。

クニミツが当選するには、若者がもっと立候補者のことを知って投票しないとね。

クニミツの話に出てきた話で、

「どこかの市長が学校の給食に無農薬パンを調達しようとしたら教育委員会から邪魔が入った。でも市長はなんとか無農薬パンを実現した。」

という話があったが、これがどこの市長なのか誰も知らない。このように政治家が良いことをしても誰にも知られていない。

だから現実に良い政治家がいても、若者が政治家のホームページを調べることをしないと、その政治家の存在をしることもできない。

クニミツが当選するには、若者がもっと立候補者のことを調べて投票しないとね。

またインターネットを使って、若者自身が知ってることを互いに教えあわないとね。


 


 
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