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NO.11797
【宮崎県延岡市】首藤市長の「2015年は延岡の夜明けの時」はウソ、衰退が |
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首藤正治市長が9月6日に開会した延岡市議会で「新悠久苑、新最終処分場、小中学校の耐震化、延岡駅周辺整備、市役所新庁舎などの「大型プロジェクト」を平成27年度までに完成したいと強調した」(夕刊デイリー) 又、市長は7月1日、市のHPにも「目指すは“2015”」と題する「市長メッセージ」を書き込み、これら工事を2015年(平成27年度)に完成させると述べて、その年を「かつて『北は夕暮れ』と揶揄された延岡の夜明けの時にしよう」と呼びかけている。 自ら名づけた「大型プロジェクト」の完成時期を「夜明けの年」とすることで自分の評価を高めたいのだろうが、客観的にみて、逆に2015年は「衰退の始まりの年」となる可能性が強い。
その前に。 首藤市長は新悠久苑建設など五つの工事を『大型プロジェクト』と称しているが、正しいのか。 本来、「プロジェクト」とは「新製品の開発、新工場の建設など、通常業務以外の特定の計画を実施することを言う。 市長が『大型プロジェクト』と称する五つの工事は全て、「通常」の「既存施設の建替え工事」である。 延岡駅整備や新市役所建設では、設計担当者の公開プレゼン選定、市民ワークショップなど民主的体裁をとるが、「建替え」という本質は変わらない。 因みに、一般的には「プロジェクト」は当事者たちの自主性や情熱から生まれる。
延岡市長の言う『大型プロジェクト』は市長たちの自主性や情熱から生まれたものではない。 その一つ「小中学校の耐震化」は、平成27年度を期限とする国の指示で行う「受身」の通常業務である。 関連して、延岡市の「小中学校の耐震化率」はダントツの低さであり、多くの自治体が耐震化率100%、平均82%の中、延岡市だけが半分以下の48%である。 市長たちに「学校の耐震化」に対する自主性も情熱もないのは明らかである。 通常業務の怠慢を隠し、「大型プロジェクト」と称する。 いつもながらの狡猾・巧妙・詐欺師まがいの首藤正治市長の発想である。
この他の新悠久苑、新最終処分場、市役所新庁舎は勿論のこと、延岡駅整備も「賑わい創出」という課題を掲げているが、「プロジェクト」の要件は満たしていない。 全て老朽化などの「外的要因」によって行うもので、市長の自主性や情熱から生まれたものではない。 見方を変えれば、これらの建替え工事は、「市長がいなくても」副市長や担当部局によって司司で遂行されていく性格のものである。 プロジェクトの完成時期を平成27年度としたのは合併特例債、および小中学校耐震化の締め切り期限だからである。 延岡市には巨額の建替え工事はあるが「大型プロジェクト」は存在しない。 首藤市長は偽装「新生のべおかプロジェクト」に続いて、再び、「プロジェクト」という「言葉」を用い市民を騙そうとする。 http://www.janjanblog.com/archives/26452
ここで、平成19年1月26日の初夢と題する「市長コラム」を読み返して見よう。 市長が「夜明けの年」と位置づける平成27年度の1年前の平成26年の延岡市を初夢の形で予測している。 「旧延岡市を中心とした東九州市は平成26年現在、『人口23万人の特例市』として「交通の要衝」となっている。 「東九州自動車道もほぼ全線が開通した。 東九州自動車道・開通前と比べ全体で、年間約3兆8千億円増の生産誘発効果があったらしい。 雇用も15万人増加した」。 そんな新聞記事を声に出して読んでいると、「だから早く高速道路を造ろうって、あんなに言ってたのにねえ」と家内が台所から笑う。 「済んだことはしようがない。 あとは横断道を早くすることだな」と、私。 夢は実現させるもの。 さあ、みんなでがんばりましょう」。
市長が平成26年には実現するだろうと夢見た「延岡市・23万都市」や「延岡市・交通の要衝」は実現しそうにない。 逆に首藤市政の6年間、「延岡市・23万都市」どころか、人口は減り続け、有効求人率、地域医療は悪化したままで、「北は夕暮れ」と揶揄された頃より状況は悪化している。 また、市長は「延岡市・交通の要衝」を夢見るが、市民は「通過都市」を危惧する。 市長は「みんなでがんばりましょう」と言うだけで自ら夢の実現に向けた努力はしない。
そして今、首藤市長は、「平成27年度に延岡は夜明けを迎える」と、再び市民に夢を語る。 だが、豪華な新市庁舎など全ての建替え工事が完了しても「夜明けへの寄与」は小さい。 又、副市長や「市民力」任せの企業誘致、地域医療などが改善される保証もない。 一方、本格的な高速道路開通で「ストロー現象」は確実に起こる。 首藤市長は「メリツトを最大に、デメリットを最小に」と言うだけで危機感がない。 延岡が都市間競争・商圏争いに敗れ、草刈場となる可能性は強い。 また、平成27年度には合併特例債などの優遇措置が終わり、公共事業関連の仕事が減る。
「雇用の減少」と「ストロー現象」のダブルパンチに見舞われる平成27年度。 首藤市長は、こうした厳しい実情は百も承知だろう。 しかし、自己評価UPという功名心に駆られ、不都合な情報には触れず、10階建ての豪華な新市庁舎が完成する平成27年度を「延岡の夜明けの時だ」と市民にウソをつく。 ちなみに、分不相応な立派な本社ビルを建てた企業の多くが衰退の道をたどるという事実もある。 首藤市長には市民を騙さない正直な心が、そして最悪の事態を想定し陣頭指揮する市長力が求められる。 今のままでは、延岡には来るべき夜明けも来ないだろう。 |
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