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NO.10
外交官目指すネパールの少年が教えてくれたもの |
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□投稿者/ 管理者 -(2002/02/19(Tue) 23:07:42)
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外交官目指すネパールの少年が教えてくれたもの
日経BizPlusから抜粋 http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/colCh.cfm?i=t_yanai04a アローコンサルティング事務所代表 箭内昇氏のコラム
今回の田中真紀子前外相騒動の真相は知らないが、田中前外相に同情する国民はいても、外務省を応援する者は皆無だ。 しかも、外務省の中から自己改革の動きは聞こえてこない。 そこに問題の本質がある。 極め付きは昨年の米同時テロの直後、ニューヨーク領事館がこともあろうか不安におののいて駆けつける日本人を締め出した事件だ。 「日経ビジネス」2001年10月1日号でも「何のための領事館か」と厳しく批判している。 今の外務省は日本や日本人のために何をしようとしているのか見えてこない。 自己防衛、組織防衛の話ばかりだ。
私は今回の騒動の中で、一昨年ネパールの寒村を旅行したときのことを思い出した。 夕方に外国人専用のホテルから散歩に出ると、門番の立つゲートの外に着古しのシャツをまとったひとりの少年がたたずんでおり、「話をしてよいか」と英語で話しかけてきた。 少年は13歳になったばかりだが、英語の勉強をしたいので毎日放課後に外国人を探しているのだという。 どうして英語の勉強をしているのかと質問すると、少年は目を輝かして「外交官になりたいんです」と答えた。 「ネパールは貧乏な国で、経済的にもインドに支配されています。 でもいつか日本みたいな豊かな国にして家族を幸せにしたいからです」と言うのだ。 私は足を止め、じっと男の子の目を見つめた。 なんともいえない熱いものが胸に広がると同時に、少しばつの悪い思いに襲われた。 われわれが忘れていた大事なものを指摘されたような気がしたからだ。
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