車の盗難が増えてますが、届出は警察でも港湾で密輸出をチェックするのは海上保安庁。
1年前、知人が車を盗難されました。 港湾で密輸出をチェックするのは海上保安庁。 富山の伏木海上保安部 http://www1.coralnet.or.jp./fskhoan/ にメールしたら以下の返事が着ました。 -------------------------------------------------
当保安部においては海上犯罪の取締りのため来航するロシア船等の外国船に対して頻繁に立入り検査を実施し、銃器や薬物の発見に努めております。 港からは年間数万台の中古車がロシア向けに輸出されており、中古車買いつけや外国人中古車ブローカーの実態は記事にあるとおりとなっています。 当港には年間900隻前後のロシア船が入港しており、それらの多くが中古車買いつけ船です。
当保安部においてもロシア船への立入り検査の際に船内に大量に積みこまれている中古車に、全国で頻発する盗難車が入っている可能性に注目しております。 しかしながら、海上保安部に盗難車情報が寄せられることは皆無であり、我々には盗難車に関する情報が何もないため、直接盗難にかかわる車両を発見することはできません。
法律の話になりますが、海上保安庁には車両の盗難という陸上犯罪の捜査権がありませんので、船上で盗難車を発見したら警察署に通報することとなりますが、頻繁にロシア船と接触する機会の利点を生かし、少しでも被害者の役に立てればと考えています。 平成10年には中国船の立入り検査で、盗難品と思われる大量の自転車を船内から発見したことも有ります。 盗難車の監視発見についてですが、港からロシアに持出される4万台以上の中古車をすべてチェックして怪しい車両を見つけ出すのは物理的には不可能です。 小人数の我々が立入り検査や港湾巡視で不審車両に注目するためには可能な限り詳細な情報を迅速に入手しておく必要があります。 持ちこまれる中古車は登録が抹消されているのでナンバーは外されており、車体番号も簡単には検査できません。 まずは外見の情報が頼りです。 窃盗団は、盗んだらできるだけ早く持出す手口であると考えられます。 盗難車が当港から持出される確証はありませんが、港に車を持ち込んでくる運搬車には他府県ナンバーのローダーが多く見られます。 水際で1台でも2台でも発見し、持ち主に返すことにつながればと考えています。
-------------------------------------------------------- なにせ300万円もして3ヶ月しか乗っていない車です。 知人がほんとうにかわいそう。
海上保安庁にも真摯に対応してくれる人達がいて感謝しました。
ただ、縦割り行政で警察と連携がとれていないのが残念。 警察に届けられた盗難情報は海上保安庁には送られていないのですね。 現場の職員は真摯に対応してくれるのですが、国家レベルの行政構造がまずい。
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