【アメリカの投資バブル崩壊の考察】
※ノンリコースローンにより消費に対するモラル低下、投機目的の消費が起こり、必要以上に物件を建てたり売ったりするバブルが起こる。
※1つの実物物件から複数の用件の証券、債券、派生商品を大量発行し、金融商品の価値や金融投資経済の信用の低下を招く(実物の資産、抵当の裏打ちの無い証券、債券が増える。 )。 好景気時には多量の利益があがりいいが、不況時に多大、大量の負荷がかかる。
※ 証券、債券を大量発行する事で金融投資経済が実体経済の何倍にもなり、元々の通貨資金(貨幣経済)をすべて飲み込む程大きくなる。 投資金融経済が実体経済を呑み込む事で、消費の前借りをするカードローン経済になる。 (企業、債権者が証券、債券、金融商品、ローン債券を大量発行し、消費や生産予定分の前借りをする。 ⇒ 消費や生産予定分の前借り分の経済の方が大きくなる。 ⇒もはや貨幣を使った経済ではなく、カードローンでやり取りする経済になる。 )
※ 自己資本比率で経営を考え、経営効率の向上、資産の有効利用を考えるあまり、自己資本に実物の資産、抵当の裏打ちの無い証券、債券が多い企業が増える。 不況時に証券、債券の価値、信用があっさりと下がり自己資本が足りなくなって破綻し、証券、債券の持ち合い状態の経営の為に破綻が連鎖する。
※ 不景気時に信用が下がり、高利率の借入れやローン債務を求められた企業や債務者の連鎖破産が多発する。 (貸し剥がし)
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アメリカの金融危機は金融メルトダウン(溶ける)と呼ばれたりしています。
金融や投資のグローバル化が進み、世界各国の企業で株や債券や金融商品等の持ち合いが進む中で、サブプライムローン問題に端を発する金融投資バブルの崩壊により、金融商品や証券の価値がなくなったり、債券が不渡りをだしたりして、アメリカを中心として架空の金融投資経済が萎んでいくせいだと思います…。 (しかも、不良ローン債権、CDS等の放射能を発しながら…。 )
実体経済の方も企業や個人が破産して、次々と信用創造が消えていきます。 これから先、世界の経済から、お金(証券、債券、金融商品)が消えたり、価値が下がったりして、経済活動が徐々に縮小していくのでしょう。
【信用創造 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』】 http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%BF%A1%E7%94%A8%E5%89%B5%E9%80%A0&oldid=20362200
信用創造(しんようそうぞう、英:Money creation/Credit creation)とは、銀行の貸出によってマネーサプライ(通貨供給量)が増加すること。 あるいは、金融機関のおこなう「決済機能の提供」と「金融の仲介機能」が作用して信用貨幣が増加する機能を指す。 銀行が貨幣経済において果たしている重要な機能のひとつ。
■概要
銀行は預金を受け入れ、その資金を誰かに貸し出す。 その過程で信用創造は発生する。 以下は、そのプロセスの例である。 ○A銀行は、X社から預金1000円を預かる。 ○A銀行は、1000円のうち900円をY社に貸し出す。 ○Y社は、Z社に対して、900円の支払いをする。 ○Z社は、900円をB銀行に預ける。
この結果、預金の総額は1900円となる。 もともと1000円しかなかった貨幣が1900円になったのは、Y社が900円の債務を負い返済を約束することで900円分の信用貨幣が発生したことになるからである。 この900円の信用貨幣(預金)は返済によって消滅するまでは通貨(支払手段)としても機能する。 このことはマネーサプライ(現金+預金)の増加を意味する。
さらに、この後B銀行が貸出を行うことで、この仕組みが順次繰り返され、貨幣は増加していく。 このように、貸出と預金を行う銀行業務により、経済に存在する貨幣は増加する。
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証券、債券、金融商品も『信用創造』と同じで、見かけのお金の総量や流通量を増やす効果がありますが、不景気で倒産、不渡りが起これば消えてしまい、お金の総量は減ってしまいます。 又、逆に証券、債券、金融商品の発行のし過ぎでバブルが発生します。 アメリカの一連の金融崩壊の根幹はバブルによるもので、景気回復はだいぶ先になるのではないしょうか。 (過剰供給)
長引くかも知れない金融危機の不況によって、証券、債券、金融商品という架空のお金が企業、個人の破産で次々消えて行くでしょう。
又、今回の金融のメルトダウンで世界のお金の総量は減ってしまい、世界各国のお金のパワーバランスが崩れてしまうのではないでしょうか。
以前の欧米の好景気は、需要の前借りや、通常ではあり得ない無理な貸付けや無理な配当を求めたバブル経済であり、金融危機に対して資本注入などの様々な処置をとっても、好景気を作り出す為の『景気対策』ではなく『ソフトランディング(軟着陸)』の為の対策にしかならないと考えます。
●以上。 …素人の私見ですが。
PS:不況で失業して破産したアメリカの人達って、就業するまでカードローンを作ったり、お金の借入れが容易には出来なくなるのではないでしょうか?
アメリカ人はカードローンで暮らしている様な社会だから、一度、景気悪化が激しくなって失業者が増えると借入れやローンが出来なくなって個人消費が極端に下がる。 ⇒消費の低迷から、潰れる小売り店が続出する。 ⇒更に失業者が増える。 という失業、消費低迷の負のスパイラルに陥らないか心配です。 アメリカ人庶民の大衆消費社会が消滅して総貧困化するかも…?。
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