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親記事 / ▼[ 4333 ]
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NO.4332
電子投票選挙のトラブル報道に関して |
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ミネさんとの議論で、電子投票部分を抜き書きして、その質問のお答えいたします。 該当部分は、下記のものです。 (>>は、吉田のそれ以前の書き込みで、>はミネさんの書き込み部分です)
>> なお、電子投票選挙の安全性に関して、先日の可児市議会議員選挙の選挙無効の判決がありました。 >残念ながら電子機器であるいじょう誤差は許されなず、原因を追求すべきなのでしょうね。 > >>在宅レベル電子投票の可否判定だけでなく、今日の投票所における電子投票の経過さえ、13例中9例がトラブルと平気でマスメディアが流布した情報が、世間では通用しています。 >> >> メディアの世論誘導が、ますます幅を効かす時代を迎えているのでしょうか。 >ソースをお願いします。 >メディアが世論を操作すると仰る方は多いですね。 >言論の自由が実質的に保障されメディア自体が多数あることこそが、取捨選択を可能にし間違った情報を指摘・排除できると私は考えます。 >情報化社会になってもまだ全国民が情報化社会に産まれ育ったわけではありません。 >情報量の多さに惑わされず一方向からの情報を過信しないような人種に世代交代するにつれ「扇動」という名の情報操作は困難になるでしょう。 >(但し”注目を寄せる”という誘導は可能)
岐阜県可児市の電子投票選挙で裁判となったのは、電子投票選挙全体の無効性のものではなく、あくまで可児市で使用されたシステムの問題性(多数の投票機の投票結果を1台のサーバーに記録する方式の投票システムを十分な作動実験を経ないで導入したことで)で多数の有権者が投票せずに投票所から立ち去ったことと、その運用においてのシステムメーカー職員の選挙知識の無知(動かなくなったサーバーを開けて機械の情況を確かめようとする行動と、投票記録操作行為)のためでした。
上記が、ミネさんが言われる、「>残念ながら電子機器であるいじょう誤差は許されなず」と言うことへの回答であり、この電子投票選挙にかかわる問題点のスタートです。
では、次にメディア報道に関する記述についての回答です。
下記の資料は、岐阜・可児市議選の無効判決(高裁)を巡っての記事を抜き書きしたものです。 この岐阜・可児市議選の無効判決(高裁)の内容を、電子投票選挙一般の状況説明にしようとする意図(無意識かもしれない)が明らかです。
毎日新聞 2005年3月10日3面 「電子投票無効判決 導入にブレーキも」の記事中に、「さらに、12例のうち9例は、投票の際にカードが読みとれなくなったり、コンピューターがダウンするなどが発生。 ・・・」
朝日新聞 2005年3月10日2面
タイトルが「電子投票 12回中ミス9回」となっており、記事では「過去12回の電子投票でトラブルがなかった3回だけ」と記している。
読売新聞 2005年3月10日1面 「電子投票機トラブル 選挙無効 高裁判決 岐阜・可児市議選」のタイトルで、他の電子投票実施事例には言及はなかった。
この裁判では、既に最高裁も無効判決を出しています。 これに関する記事と、下記の記事も照らした中でのニュースは収集中です。
今年に入って、総合回数で13回目の電子投票選挙が、青森県六戸町長選挙でスムーズに実施されています。 このこと自体、全国紙などで何の記事にもなっていません。
いわゆる電子投票選挙の事故やトラブルというものがどのようなものか、それを具体的に相互比較しようとする精神を欠落しているのが、全国大手メディアの今日の状況です。
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NO.4333
Re[1]: 電子投票選挙のトラブル報道に関して |
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□投稿者/ Kc -(2005/08/01(Mon) 15:04:37)
□U R L/ |
>(>>は、吉田のそれ以前の書き込みで、>はミネさんの書き込み部分です) ミネ氏の書き込みではなく私のものですね。
私も並存構想・直接投票の手段の一つとして電子投票導入に賛同する者ですが、なるべく公平な目で考えたいと思います。
> 岐阜県可児市の電子投票選挙で裁判となったのは、電子投票選挙全体の無効性のものではなく、あくまで可児市で使用されたシステムの問題性(多数の投票機の投票結果を1台のサーバーに記録する方式の投票システムを十分な作動実験を経ないで導入したことで)で多数の有権者が投票せずに投票所から立ち去ったことと、その運用においてのシステムメーカー職員の選挙知識の無知(動かなくなったサーバーを開けて機械の情況を確かめようとする行動と、投票記録操作行為)のためでした。 > > 上記が、ミネさんが言われる、「>残念ながら電子機器であるいじょう誤差は許されなず」と言うことへの回答であり、この電子投票選挙にかかわる問題点のスタートです。 > やはり現実の選挙で行われている以上、原因が何であれ、不正の可能性がありえたのであれば「可児市議員選挙無効」の判断はやむをえないのではないかと思います。 重ね重ね残念なのは電子投票を用いる以上、反対者もいる以上、なぜもっと慎重に事を運ばなかったのかという点です。 無策・不注意で済まされるほど選挙・政治とは甘いものではないでしょうし・・・。
> では、次にメディア報道に関する記述についての回答です。 > > 下記の資料は、岐阜・可児市議選の無効判決(高裁)を巡っての記事を抜き書きしたものです。 >この岐阜・可児市議選の無効判決(高裁)の内容を、電子投票選挙一般の状況説明にしようとする意図(無意識かもしれない)が明らかです。 > >毎日新聞 2005年3月10日3面 >「電子投票無効判決 導入にブレーキも」の記事中に、「さらに、12例のうち9例は、投票の際にカードが読みとれなくなったり、コンピューターがダウンするなどが発生。 >・・・」 > >朝日新聞 2005年3月10日2面 > >タイトルが「電子投票 12回中ミス9回」となっており、記事では「過去12回の電子投票でトラブルがなかった3回だけ。 >」と記している。 > >読売新聞 2005年3月10日1面 > 「電子投票機トラブル 選挙無効 高裁判決 岐阜・可児市議選」のタイトルで、他の電子投票実施事例には言及はなかった。 > > この裁判では、既に最高裁も無効判決を出しています。 >これに関する記事と、下記の記事も照らした中でのニュースは収集中です。 > > 今年に入って、総合回数で13回目の電子投票選挙が、青森県六戸町長選挙でスムーズに実施されています。 >このこと自体、全国紙などで何の記事にもなっていません。 > > いわゆる電子投票選挙の事故やトラブルというものがどのようなものか、それを具体的に相互比較しようとする精神を欠落しているのが、全国大手メディアの今日の状況です。 > メディア、特に新聞は記載量に限界があるので人の気を引きやすい記事に偏りがちですね。 確かに上記だけで見ると他8例のトラブルも選挙無効であったかのようにも受け取れますね。 その辺りの事実関係と各紙の表現はどうだったのでしょうか?
さて、電子投票成功例の記事も記載し比較してもらいたい気持ちは解りますが、「電子投票」自体に焦点を絞った場合、ひいき目に見ても13回中9例のトラブルは多すぎます。 私見ではメディアはこれから必然的に成長しなければ生き残れなくなる…つまり、デジタルテレビ化・インターネット社会化が進みより詳細な情報を求められるようになると考えています。 漠然とニュースを知っておきたい人は記載限界量のある新聞などを、詳細を知りたい方はネットを利用するようになるでしょう。
おこがましくも進言するとすれば、一市議会議員としてすべきはメディアの心配ではなく(NHK対朝日の件もありますし)、トラブルの無い電子投票事例を如何に積み重ねるかだと思います。
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NO.4335
選挙におけるトラブルとはどのようなものかについての考え |
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書き込みの相手を間違っておりました。 Kcさんの書き込みでした。 失礼いたしました。
このところ多忙でして、久しぶりの書き込みです。
可児市の電子投票に関する見解ですが、この当事者を除いて大半の人がその違法性を問題としていました。 私たち現地で、見ていたものは最もその違法性を問題にとらえていました。
その最たることは、投票所において、投票機がストップした時に、投票事務を行う人物がその投票記録が入っているサーバーを開けてしまったことです。 これは紙に書く選挙では、投票箱を選挙の投票中に鍵を開けてしまったという情況と同じ結果になります。
また、投票機がストップしている間に、多数の有権者が帰ってしまいました。 裁判では、その人数の割り出しから、「選挙結果無効」の判決が導き出されたわけです。
電子投票の通常の支持者こそ、その時の違法性を見抜いていたわけです。 さて、電子投票のトラブルに関する事例ですが、メディアにあっては、どのような事例もトラブルとされていますが、トラブルの定義をすることなく、13例中に9例がトラブルとするのは、下記の理由で余りにも一方的な見解と考えます。
なぜなら、電子投票の場合は自分の投票結果が正確に記録され、疑問票の存在が無いことが特徴です。 手書きの投票では、誰に投票したかわからない文字で書いたものがあり、投票立会人の協議で決しており、最終的には、選挙管理の責任者の判断とされています。 このことが、得票結果が僅差の場合に裁判が起きる例につながり、最終的には裁判官が決める不思議な結果に至ります。 電子投票では、その懸念が一掃されるのが特徴です。
つまり、電子投票の導入は、人が投票したものを人為的に判別しないようにすることに有用なわけです。 ← 私は、政党代表で、2度選挙の開票立会人になっています。
では、手書き選挙の際に一切の問題は起きていないかと言うと、多数の問題が発生しています。 複数の選挙が同時にある際には、投票箱を間違って入れると無効になります。 配布する側が間違えても、投票人が間違っても、どちらも扱いは同一です。 電子投票では、画面を順に選択するのでこの種の間違いは物理的に発生しません。
また、通常の電子投票選挙では、それぞれの投票機が独立しており、その投票機ごとに投票データを記録する方式が採用されています。 また、その記録も正副2枚の記録媒体(コンパクトフラッシュなど)に同時記録され、異議があれば、その両方を確認することも可能です。
また一般の投票所には、複数の投票台があるように、複数の投票機が設置されています。 仮に1台の投票機がストップしても、他の投票機で投票すれば済む体制が取られており、投票結果の違いを起こさせないようにされています。 → 銀行で複数のCDが置かれている状態で、1台がストップしている状態を想像してください。
電子投票において、一切の事故やトラブルが無いことは理想ですが、選挙にとって、どのようなことが問題となるか、その選挙制度自体を問うことも必要でしょう。
その意味では、世界の中で「自書式投票」を行っている国がどこにあるか、また世界の傾向はどのように進んでいるか、こうした観点も必要だと思っています。
何も一介の地方議員がマスメディアを相手にしたり、世界のことを言わなくともよいのでしょうが、政治の世界でこうしたことに関心を持続して持っている人は他にいませんので、ここで止める気はまったくありません。 「事件」を書きたがるメディアに対して、必要な批判をする人材がいることがむしろ健全な社会というものと判断しています。
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▲[ 4335 ] / 返信無し
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NO.4354
Re[3]: 選挙におけるトラブルとはどのようなものかについての考え |
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□投稿者/ Kc -(2005/11/19(Sat) 07:53:09)
□U R L/ |
お久しぶりです。 私の方もPC故障で見ていませんでした。
> その最たることは、投票所において、投票機がストップした時に、投票事務を行う人物がその投票記録が入っているサーバーを開けてしまったことです。 >これは紙に書く選挙では、投票箱を選挙の投票中に鍵を開けてしまったという情況と同じ結果になります。 > なるほど、こういう事情から投票無効判決が導かれたのに、どの新聞社もその故を書かずに「電子投票が困難であるように受け取れる記事にした」 というわけですね。 当時、そのことを非難し新聞各社に訂正を求めるような行動を起こされましたか?
話は変わりますが、電子投票関連において投票所での問題は改善可能で、その点においては問題がないように思えます。 では、投票機器の製作・プログラムの点検・メンテナンスにおいてはどうでしょうか。 以前、別のBBSで「悪意のあるプログラムを組まれる可能性」や「メンテ時に悪意のある基盤と交換される」などの指摘を受け返事に窮したことが覚えがあります。 提案の段階でも構いませんのでなんらかのアイディアがあれば聴かせていただきたいのですが。
> 何も一介の地方議員がマスメディアを相手にしたり、世界のことを言わなくともよいのでしょうが、政治の世界でこうしたことに関心を持続して持っている人は他にいませんので、ここで止める気はまったくありません。 >「事件」を書きたがるメディアに対して、必要な批判をする人材がいることがむしろ健全な社会というものと判断しています。 > 無論です。 社会ではモラル面に批判するガンコオヤジのような人物が減っている懸念がよくありますが、身分等に関係なく批判する必要とその発言を許す自由は守らなくてはなりませんね。
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