サブプライムローン問題でアメリカの公定歩合の金利が3%台に下がりました。 それでも、アメリカの銀行に1億円を預ければ年300万円以上の収入になります。 アメリカは、銀行、投資会社等が高金利で世界各国からお金を集めて、成長が著しい途上国等に投資することで稼いで成り立っている、投資、金融産業立国国家です。
アメリカは金利が高く、ドルが安定しているので、→アメリカの銀行に世界各国のお金持ちがお金を預けます。 →そのお金を使って、投資や融資でアメリカの銀行が儲けるという構図です。
現在、日本はアメリカや英国のモノ真似をして、日本の産業構造を加工貿易産業から投資、金融産業へと移そうとしている様です。 が、低金利のまま、集まる訳のない外貨を募り、アメリカの真似をして国の基幹産業を、投資、金融産業にしようとしている日本の政策は異常です。 日本の『銀行』が外資を集めて運用して儲けるのなら理解できますが、日本の基幹産業である『製造業企業』を外資に買い取らせる政策に何の意味があるのでしょうか…? 日本の優秀な製造業企業が、外国の投資家やファンドに買い取られ、技術やノウハウやシステムを盗まれたり、必要以上に高効率や高配当を求められたりして食い物にされ、企業や労働者が、外国人投資家の奴隷や家畜に貶められるだけなのに…。 やけのやんぱちの捨て身の焦土作戦か? 日本人お得意の『万歳アタック』なのか? 貪欲な外資に対して自殺行為なのではないのでしょうか?
それとも、拝金主義の国内の投機素性の投資家が、高配当と株価の上昇を誘う為に、外資の流入を誘っただけなのでしょうか? 国内経済、産業を海外に乗っ取られかねない状態を作り出しただけの、いわゆる『売国奴』に等しい行為ではないかと思います。 投資家からすれば、企業は売買するものなのでしょうが、企業の創業者や従業員からすれば自分達が作ってきた会社を、何で他人に買い取られる様な危険な状態にさらされなければいけないのか理解不能です。
アメリカが高金利政策をとるようになったのは中曽根元総理&レーガン元大統領の時です。 当時の大蔵省官僚や中曽根元総理は、アメリカの高金利政策の意味を理解していた筈です。 当時の官僚に、ゼロ金利、低金利のまま、集まる訳のない外貨を募り、アメリカのモノ真似をして、投資、金融産業立国国家にしようとしている、今の日本の政策の異常さの評価を聞いてみたいです。 日本はゼロ金利、低金利政策です。 世界各国のお金持ちからお金が集まる訳がないのです。 外国人投資家が欲しているのは、日本の優秀な製造業企業の特許や技術と、高収益による高配当だけであり、それによって企業が食い物にされると同時に、労働者が低賃金の奴隷や家畜に貶められます。 現在の日本の首脳人達の脳味噌の中身はいったいどうなっているのでしょうか? アメリカに倣った拝金主義思想なのでしょうか?日本の大事なもの(共産共同体である企業の良心)を破壊して回っているだけではないのでしょうか? 日本の首脳人は相変わらず、意味も解らないのにモノ真似好きなだけの馬鹿なイエローモンキーなのでしょうか?
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2006年末の世界の金融機関の時価総額ランキング(トムソン・データストリームのデータより:日経新聞記事)
1位:シティ・グループ:米国:32.6兆円
2位:バンク・オブ・アメリカ:米国:28.6兆円
3位:HSBC:英国:25.1兆円
4位:中国工商銀行:中国:22.3兆円
5位:AIG:米国:22.2兆円
6位:JPモルガン・チェース:米国:20.1兆円
7位:中国建設銀行:中国:17.3兆円
8位:三菱UFJ:日本:15.9兆円
9位:UBS:スイス:15.1兆円
10位:バークシャー・ハザウェイ:米国:14.7兆円
11位:ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド:英国:14.6兆円
12位:ウェルズ・ファーゴ:米国:14.4兆円 ・ ・ ・ 23位:みずほ:日本:10.0兆円 ・ ・ ・ 28位:三井住友:日本:9.3兆円
日本の銀行は、かろうじて三菱UFJがトップ10入りしているのみです。 それに比べてアメリカの銀行が世界の銀行の1、2位やトップ10の半分を占めています。 又、中国の銀行の躍進も著しいです。 中国はこれからも金融市場でますますチカラを強めるでしょう。 こんな駄目ダメな状態で、日本は金融、投資産業立国に産業構造を変えようとしているのです。 金融、投資に頼った産業構造では、アメリカや中国には到底太刀打ち出来ません。 むしろ、中国等の外資に対する防衛を意識した、金融、投資の規制法を設けた方が得策と思えます。 車や家電やIT等の製造業や、アニメ等のコンテンツの特殊、特化に絞った、製造業、メディア中心の産業構造に戦略を絞った方が、まだ得策と思えるのですが…。
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