■派遣労働者として関東東海地方に連れてこられた地方出身者が、派遣切りにより3ヶ月で契約終了。 田舎にも返れずホームレス化している。 或いは、より低賃金で他の製造現場を派遣でたらい回し。 アキバ通り魔殺人を犯した加藤君の生活です。
映画「三丁目の夕日」の団塊の世代の頃の人達は東京に集団就職で来ても、ちゃんと面倒見の良いひと達に責任もって雇用されていたからワーキングプアでも家庭をきずけた。 今は派遣雇用を地方で募り、呼び寄せておいて使い捨てにしている。 地方に求人広告を出す派遣会社という奴隷商人に騙されてはいけない。 派遣労働者は便利な使い捨ての労働力とみなされているだけです。
■日本の経営者、経済学者には製品や労働力の価格競争以外の価値観はあるのだろうか?日本の経営者、経済学者は、何処まで労働者の賃金を買い叩くのだろうか? 無機質、画一的、非人間的な高効率を求める仕事を低賃金労働と位置付け、派遣社員に置き換え賃金を買い叩き、過酷に働かせ続ける様な社会を何処まで求め続けるのか?
豪華でクリーンな工場やオフィスビルで正社員と低賃金で一緒に働き、家賃だけは高い郊外のオンボロ安アパートに帰って行く、ギャプの大きな派遣労働者の生活、世界観は、正社員や客の富裕層にはわかるまい。 自分の為ではなく、他人の為に低賃金で過酷な労働を長時間強いられ、あげくの果てに使い捨てにされる側の、心が冷える刹那的な人生の苦しさ悲しさを、経営者、経済学者、高給取りの正社員の連中はわかるまい。
彼らには、労働者という人種はロボットみたいに、自社の為に低賃金で心もなく永遠と働き続けられられるモノ、機械に見えているのだろう。 無給油、無調整、無整備、修理不要で動き続ける自動機械なんて世の中には無い。 なのに派遣労働者は、そういった機械以下の扱いであり、体調が悪くても、怒鳴られ、しばかれ、あげくの果てに捨てられ、その後の生活も自己責任とされる。 工場の自動機械の以下の使い捨ての扱いなのだ。 経営者も正社員も富裕層の客も、又、経済学者も、派遣労働者を人格も人間性も生活も家族も人生もある人間などとは見てはいないのだ。
日本人労働者の賃金を買い叩くにも限度がある。 いい加減、諦めて海外生産に切り替えて儲け分を納税し雇用対策にあてたりや、関税を失業者に還元するなど労働者が納得出来る方法を模索するべきだ。 何も考えなく労働者の賃金を買い叩いたり、海外の労働力を利用する程度のアイデアなら猿にも出来る事だ。
国民一人あたりのGDPが日本よりも低くても日本より豊かな生活をしている国はいくらでもある。 国民労働者が貧困に苦しむのは、単純に日本政府、経団連、経済同友会、経営者、経済学者に良識や能(脳)が無いせいではないのか? 我々は、そんな能無し馬鹿連中に高い給与や配当を支払ってやったり、低賃金で仕えてやる義務や必要があるか、いい加減疑ってみるべきかも知れない。
■日本の能無し経営責任者の政財界は国が破綻するまで居座り続けそうだ。 あるいは破綻したら負債を払わずに夜逃げするだろう…グッドウィルの折口雅博氏の様に。 儲けた大量の資産を抱え、利用するだけ利用した社会保障制度の枠から外された貧困状態の野垂れ死に寸前の大量の国民達を残して…。
折口氏は元経団連の役員で政府の経済財政諮問会議にも関わって有利な立場を不当に得ていた可能性もある。 そんな重要なポストにいた人物が、ネットカフェ難民の様な社会保障の枠組みからはみ出す労働者層を大量生産し使役していたのは問題であり、又、失業貧困に喘ぐ若者を放置し、生活保護をうけれず貧窮した半ホームレス状態の若者を大量に低賃金で業界都合で使役させていたのは政府責任でもある。
日雇い派遣労働者は政財界(経済財政諮問会議等々)に買い叩かれ搾取されていた分の給与や、又、日雇い派遣労働で働いていたせいで未納になってしまっている社会保険費用等を賠償請求しても良いのではないだろうか?
■日本政府の構造改革政策は、失業貧困労働者にとって厳しい政策であり、労働者の生活を破壊し未婚独身化や家庭崩壊に導いている。
政府、業界の都合で「失業貧困は労働者の自己責任」と言われ、収入を得る為に住み慣れた地元を離れて単身赴任で全国を徘徊する様な働き方を求められ、毎日毎日を会社と安アパート社員寮の往復の、無味乾燥の奴隷人生で浪費する事を強要され続けている労働者が異様に多い。 此ではとても『人間の人生』と呼ばれる様な代物ではない。 政府、企業、雇用主が構造改革で労働者に強要し求めている労働者自身の人生って…。 そのうち現役派遣労働者達は全員、政府都合、企業都合、雇用主都合で日本全国をたらい回しされ酷使されて虚しい人生を送らされた挙げ句に野垂れ死にする…。
国内労働者の生活を守らず、必要以上に新興途上国労働者との競争を煽り、国内労働者の賃金を買い叩いて酷使しているが、そのせいで日本は未来において社会保障費用が必要以上にかさむ様になり財政破綻に至り衰退するでしょう。 仕事してご飯食べて糞して寝てれば労働者の生活、人生は大丈夫だと、政府、企業、雇用事業主が考えているとしたら、この国は滅びます。
労働者の人生を思いやらない政府、企業、雇用事業主のせいで労働者がもの扱いされ、その人生において疲れ果て壊れて滅んでゆく。 日本人の労働者は高等でデリケートでナイーブなのだから…ただ仕事をさせて飯を食わして寝させておけばいいという訳には行かない。 労働者の人生に対して思いやりもケアも必要です。
■不景気や競争力を理由に正規雇用を極端に絞る一方で、政財界起業家達で作る経団連や経済同友会は、『経済財政諮問会議』『総合規制改革会議』等で政治政策に関わり、構造改革によって旧来の『法律』『行政』を自分達都合に、ねじ曲げる事で業績をあげて高配当を出し続けがっぽり稼いでいます。
業界の都合で旧来の法律を曲げ、年金、失業保険、健康保険料や家賃すら払えず、ホームレスにまで至る様な低賃金不安定雇用の『非正規労働者層』を作り出し、日本の、社会保障制度を破壊した責任は、すべて立法、行政に関わっていた政財界の連中の責任です。
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