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NO.5742
福島県知事佐藤栄作氏に見る利権構造 |
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□投稿者/ 治さん -(2006/10/25(Wed) 23:38:00)
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福島県の前知事の佐藤氏が逮捕された。 福島県として長年自民党と民主党の両党から支持されていた知事の逮捕劇は福島県民を震撼させているようだ。
この事件の背景には、福島県全体に利権構造が根強く残っていたことにあるだろう。 特に小泉政権前には、副大臣ポストに利権型の政治家が付くことが多かったようだ。 日本では副のポストに利権支配型の人が付くことが多いようで、佐藤氏も知事職の前には全国青年会議所の副会頭に付いていた。 福島県では利権政治家が長年知事を支えてきて県全体に利権構造が定着しつづけたわけである。 全国的に副ポストには利権型人間が付くことが多いのだが、福島県では非利権型の副知事が支えてきたわけだ。
佐藤氏の発言を観察すると面白い。 「一人の人間や権力が決定したりしないで権限を分散するべきだ」というのが持論だったらしい。 しかしこの発言は中央政府を批判するために言っているのであって、自分ではこの発言を履行していない。 また辞任会見での発言では安倍総理の美しい国作りは、うつくしまふくしまという考えに通じるというものがあった。 利権型人間は有言不実行という特徴もあるが、どうも言葉の引用というより借用が多い。 特に人の言葉を借用して、自分で考えたつもりになり威張るようなタイプがほとんどのようだ。
威張るタイプの人は利権型に多いようだが、このようなタイプが権力の座に付くと非常にやっかいだ。 というのも当然ながら人の意見を受け付けないからだ。 首覚悟で苦言を呈すれば本当に首が飛んでしまうのだろう。
福島県の政治家の多くが知事を長年応援し続けていて、南相馬市長渡辺氏などは参議院議員時代から長年応援してきたのに信じられない残念だ。 とコメントしていたが、いまさら信じられないと言われても悪い人を応援して、しかも支え続けているのであれば同罪である。 通常の感覚であれば、何かの折におかしい部分に気づくはずだ。 そういう点に気づかないということは鈍いというより、単に同じような利権型の政治家ということだろう。
佐藤氏の全国に先駆けての大型店出店規正法などは、今のところ県内で評価されているようだ。 しかし現実には佐藤氏の地元の郡山市には大型店が多くある。 そして郡山市以外のほとんどの市、県庁所在地の福島市にすら大型店はあまりない。 不景気で潰れたという点もあるが、店が潰れそうになったときに移転先を考えても規制によって再出店を阻まれたということもあるかもしれない。 県民の中には、郡山だけ発展させるように仕組んだのだろうという穿った見方もあるが、現実には本当にそうなってしまっている。 特に隣接県である宮城県とは、佐藤氏が知事就任前には極端な経済差はなかったはずだ。 ところが今では大人と子供ぐらい経済格差が付いてしまった。
福島空港を作ったことも評価されているが、談合や汚職がなかったら滑走路を延長できたかもう一本作ることができた可能性が高い。 当初予算で延長できていたなら国際空港で開港することも夢ではなかったかもしれない。 その場合は福島県が切望していた首都機能移転もかなり現実味を帯びていただろう。
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